ーーアメリカのメディアも、我々も、琢磨選手の来季についてはとても気になるのですが、今の段階で決まっていることは?

「今の段階ではまったくの白紙。何も決まっていることはありません。ただ、いろいろなオファーがあるのは事実です」

「今年はスポット参戦の難しさもわかったし、いろいろな条件の中からできるだけ良い答えを見つけたいと思っています。特にインディ500については、複数のオファーもあって、どうすべきか考えたいと思っています」

「最近はインディカー・シリーズのレベルはすごく高くなっているし、ドライバーも若くて速いドライバーがいっぱい来ます。もちろんバジェット(予算)の関係も出てくる」

「僕自身もこれで『はい、おしまい』というわけにはいかないと思うんです。『インディ500の3勝目を狙いたい』その気持ちは今も持っています。でも、それだけで良いのかな?と思うこともあります」

「幸いなことにインディ500で2度も勝てたし、インディカーにデビューしてからできるだけのことはしてきましたが、僕がアメリカからいなくなった後、若い日本のドライバーにバトンも渡せずにアメリカから帰るわけにはいかないと思うんです」

「日本の若いドライバーを見ていて、何かアメリカにもチャンスを残す方法はないのかな? 自分のことだけではなくて、次の世代へ繋がる方法は何かないのかも、考えたいと思ってます」

「具体的に何かが動き出しているわけではないですけど、そういったこともホンダとも相談しながら、考えていきたいと思ってます」

 日本のファンのみならず、アメリカのメディアも注目する琢磨の去就。今後の発表を待ちたい。

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