ウイリアムズが、2011年には、これまで開発してきたフライホイール式ではなくバッテリー式のKERSシステムを使用することを明らかにした。

 同チームは2年にわたりフライホイール式KERSを開発してきたが、今季からレース中の給油が廃止になったため、来季はバッテリー式のシステムを採用することを決めた。ウイリアムズは今年9月に来年KERSを使用する意思を示したが、その際テクニカルディレクターのサム・マイケルは、バッテリー式とフライホイール式の両方を検討していると述べていた。

 しかし最近ウイリアムズの共同オーナーであるパトリック・ヘッドが英AUTOSPORTに対し、燃料タンクが大きくなったF1においてはバッテリー式の方がパッケージしやすいため、ウイリアムズはそちらの方式を選ぶと述べた。
「我々がバッテリー式を採用する見込みであることはお分かりだろう」とヘッド。
「2009年にKERSを使うのならフライホイール式システムを選んだだろう。フライホイールシステムでは、ある程度の直径のシリンダーが使用される。重量はバッテリーシステムよりも軽い。しかしバッテリーは多数の小さなセルからできているため、広い面積で平らな形状にすることも、小さな面積で高さを高くすることもできる。どんな形状にもできるのだ」
「F1でレース中の給油が禁止になり、フライホイールシステムをF1マシンに組み込むことが難しくなった。我々は多数のプログラムに取り組み、ポルシェGT3Rハイブリッドではうまくいっており、フライホイールはスポーツカーやその他のタイプのマシンにはうまく組み込まれている」

 一方でヘッドは、今後フライホイール式を組み込める状況になった場合には、F1で採用することを考えると述べている。

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