現在ダカールラリーで2番手(ステージ5終了時点)を走行中のナッサー・アル‐アティヤが、2010年の中東ラリー選手権(MERC)にフォード・フィエスタS2000で参戦することが明らかになった。

 ディフェンディングチャンピオンのアル‐アティヤは2010年のMERC開幕戦のQtelカタールインターナショナルラリーからフィエスタS2000を投入する予定。チームは引き続きオートテックが運営することとなっている。アル‐アティヤとオートテックが組むのはこれで8年目。MERCでは6回、PWRCでは1回タイトルを獲得しており、その結束は固い。現在フィエスタはMスポーツのファクトリーで組み立てられているが、オートテックのスタッフもファクトリーに出向いているようだ。

 長年アル‐アティヤをサポートするカタールの自動車連盟QMMF(Qatar Motor and Motorcycle Federation-run)は、MERC開幕戦のオーガナイザーでもある。代表を務めるナッサー・カリファ・アル‐アティヤはS2000マシンの参戦についてこう語っている。
「私たちは今年、S2000という新たなマシンが選手権への関心と人気を高めることを望んでいる。もはや中東でのラリーは4WDのグループNマシンだけではなくなるんだ」

 S2000マシンはヨーロッパラリー選手権ではすでに主流になっているが、欧州圏外でのS2000ユーザーの開拓はそれほど進んでいる印象はない。2009年のアジア・パシフィックラリーにはプロトンがサトゥリア・ネオS2000で参戦するもマシンの熟成不足で惨敗。MERCやアフリカラリー選手権にもプジョー207S2000などが参戦しているものの、やはりグラベルラリーゆえか主流にはなり切れていない。

 シュコダ・ファビアS2000やフォード・フィエスタS2000など『第2世代』とも言えるS2000マシンが出てきた今、アル‐アティヤの判断は今後のリージョナル選手権の行方を占ううえでも注目に値するものだといえるだろう。
(写真は昨年のMERCに出場していたプジョー207S2000)

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