ルイス・ハミルトンは、モナコGPでニコ・ロズベルグに対する不信感を露にしたものの、後に話し合いを行い、関係を修復したことを明らかにした。
メルセデスのふたりは、今季激しくタイトルを争っており、ここまでの6戦でハミルトンが4勝、ロズベルグが2勝を挙げている。その中で、ふたりの間に緊張感が高まってきていた。
スペインGPではハミルトンはリードを保つためにチームの指示を無視し、終盤エンジンパフォーマンスを最大にするセッティングに切り替えた。僅差で追っていたロズベルグは勝利のチャンスを不当に奪われたと感じ、ハミルトンはロズベルグに謝罪したということだ。しかしハミルトンは後に、バーレーンGPの際にはロズベルグが同じようにパワフルなエンジンモードを用いたと主張している。
モナコGP予選では、ふたりがポールポジションを争うなか、暫定ポールタイムを記録したロズベルグがQ3最後のアタックラップでミス、エスケープゾーンにマシンを入れ、それによってイエローフラッグが提示された。その影響で後ろを走っていたハミルトンはペースを落とさざるを得ず、ポールはロズベルグのものになった。
予選後、ロズベルグの行為がポールポジションを守るために故意になされたのではないかとして審議されたものの、スチュワードは最終的にロズベルグは不正行為を行わなかったと判断した。しかしハミルトンはロズベルグを疑い、怒りを示し、表彰台でもロズベルグとは口をきかなかったといわれている。
モナコGP決勝直後にはハミルトンはメディアに対し、「僕らは友達じゃない、同僚なんだ」「人は僕らは親友同士だというけれど、そうではない。13歳の時以来、親友だったことはない」と語っていた。
しかし5月30日、ハミルトンはTwitterにおいて、子ども時代の自分とロズベルグの写真と「#noproblem」のハッシュタグを添えて次のようにコメントした。
「僕らはずっと昔から友達だ。でも友人関係の中でアップ&ダウンがある。今日僕らは話をした。今も友達だし、最高のふたりだよ」