F1第18戦ブラジルGPは、現地時間7日にインテルラゴス・サーキットで71周の決勝レースが行われ、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが今季4勝目を挙げた。BMWザウバーの小林可夢偉は10位入賞を果たした。
雨の心配もあった日曜日のインテルラゴスだが、レース開始時の天候は快晴。ドライコンディションのもと決勝のスタートを迎えた。気温24度、路面温度は50度。予選15位のセバスチャン・ブエミと18位のエイドリアン・スーティルは韓国GPでのペナルティによりそれぞれ5グリッド降格。HRTのクリスチャン・クリエンはマシントラブルによりピットからのスタートとなっている。
レースは、2番手グリッドのベッテルが1コーナーへのスタートダッシュでポールシッターのニコ・ヒュルケンベルグを交わしてトップに浮上。続いて3番手スタートのマーク・ウエーバーも2番手へと上がり、1周目にして早くもレッドブル勢が1-2態勢を築いた。一方、5番手スタートのフェルナンド・アロンソは2周目にルイス・ハミルトンを抜いて4番手へ浮上するが、前を走るヒュルケンベルグを抜きあぐね、なかなか順位を上げることができない。
序盤はレッドブル2台が逃げ、3番手ヒュルケンベルグ以降が数珠つなぎとなってトップから次第に遅れだす。アロンソはようやく7周目にヒュルケンベルグを抜いて3番手に上がるが、先頭のベッテルからはすでに10秒近く離されてしまい、戦略を3番手キープにシフト。そのアロンソの前でフィニッシュしたいハミルトンはヒュルケンベルグの執拗なブロックに阻まれ、周回毎にアロンソから離されていった。
11周目、10番手を走っていたバトンが最初にピットイン。タイヤをハードコンパウンドのミディアムタイヤに交換すると、翌周にはフェリペ・マッサもピットインする。しかし、マッサは再度予定外のピットインで右フロントタイヤを交換。これでトップ10圏外へと大きくポジションを落としてしまう。
トップ争いではベッテルが依然としてウエーバーをリード。2台は2秒半のギャップで順調にラップを重ねていくが、ウエーバーとしてはタイトル獲得のためにもベッテルを抜いて逆転優勝したいところ。しかし、2台は一向に譲る気配も見せず、逆に3番手のアロンソはベッテルから13秒前後の差を守り、タイヤをセーブしながらペースをキープ。アロンソは3番手ながら狙い通りの展開でレースを進めていく。
24周目、レッドブル勢より先にアロンソがピットに向かう。翌周に先頭のベッテルもピットインし、26周目にはウエーバーも入った。そのためトップ3のポジションは変わらず、4番手にハミルトン、5番手に未だノーピットの可夢偉が続き、その後方にバトンがつける。
レースは30周目以降から上位に動きがなく、ベッテル、ウエーバー、アロンソのオーダーで進む。ハミルトン、バトンのマクラーレン勢がポジションを上げ、可夢偉はロズベルグにも抜かれて順位を落とした。
その後もレースは降着状態のまま、迎えた51周目。ビタントニオ・リウッツィが単独クラッシュを喫し、ここでセーフティカーが出される。可夢偉はこの直前にピットインしたため順位回復のチャンスを逸したかに思われたが、12番手でコースに戻ると、56周目の再スタートでひとつポジションを上げて11番手に浮上。終盤にもハイミ・アルグエルスアリを抜き、ポイント圏内の10番手に進出する。
上位は、レース再開後に先頭のベッテルがウエーバーとの差を逆に広げると、そのまま最後までリードを保って今季4勝目となるトップチェッカーを受けた。結局2位もウエーバーとなり、レッドブルが1-2フィニッシュ。これでレッドブルは参戦6年目にして初のコンストラクターズタイトルを獲得した。
ドライバーズランキング首位のアロンソは3位でゴールし、選手権ポイントを246として首位をキープ。238ポイントでランキング2位のウエーバーに8ポイントの差をつけて最終戦アブダビに臨むことになった。優勝したベッテルはアロンソと15ポイント差の3位に上がり、こちらもタイトルに望みをつないでいる。
マクラーレンのハミルトンは4位でフィニッシュして数字上わずかにタイトル獲得の可能性を残したが、5位のバトンはチャンピオン争いから脱落した。ポールシッターのヒュルケンベルグは8位、ザウバーの可夢偉は10位のままチェッカーを受け、見事3戦連続の入賞を果たしている。
