ランボルギーニ・ガヤルド生産終了のお知らせ
・ 10年にわたり、イタリアのアイコン的存在として活躍
・ ランボルギーニ史上、「最高販売台数を記録」したスーパースポーツカー
・ ラップタイムでは、未だに同クラスで最高記録を保持
【2013年11月25日 イタリア/サンタアガタ・ボロネーゼ発】
これまで多くの歴史を見守ってきたサンタアガタ・ボロネーゼの本社で、ついにランボルギーニ・ガヤルドの最後の1台の生産が完了し、出荷されました。このロッソ・マース(レッド)のガヤルドLP570-4スパイダー・ペルフォマンテは、オーナーとなる個人のコレクターの手元に届けられることとなります。これまでに合計14,022台を売り上げたガヤルドは、ランボルギーニ史上最も多く生産されたモデルであるだけでなく、スポーツカー史上において最高販売台数を誇るモデルのひとつでもあります。また、長きにわたり、イタリアのデザインおよび自動車工学技術の高さを象徴するアイコンとして、揺るぎない名声を築いてきました。
今から10年前、ランボルギーニ設立40周年の年に発表されたガヤルドは、アウトモビリ・ランボルギーニの歴史に重要な転機をもたらしました。それまでの40年間、わずか250台に過ぎなかったランボルギーニの年間平均生産台数が、ガヤルドの登場以降、暴れ牛の印を戴く車両の誇る世界標準の最高級品質はそのままに、生産力を大幅に拡大し、約2,000台にまで増加したのです。ランボルギーニの伝統に従い、ガヤルドの名前もまた闘牛の世界に由来しています。18世紀に交配され生まれたガヤルドの血統は、稀に見る勇敢さと大胆不敵な気性で知られています。
ランボルギーニ・ガヤルドの輝かしい軌跡は、2003年開催のジュネーブ・モーターショーから始まりました。今日までの10年間、ガヤルドの絶大なる人気を支えてきたのが、チェントロスティーレ・ランボルギーニによるユニークかつ究極のデザイン、そして驚異的な力学や傑出した品質です。アルミニウム・スペース・フレームを採用したシステマティックな超軽量デザイン、高馬力と高回転を併せ持つ10気筒の自然吸気エンジン、ランボルギーニの新ロボット式シーケンシャル・ギア・シフティング・システムであるeギア、フルタイム式四輪駆動の採用により実現した驚異的なハンドリングおよび安全性―これらのガヤルドのテクニカル・コンセプトは、発表されるやたちまち人々を魅了しました。
しかし、このような大成功の陰で、早くもさらなるドライビング体験の改良に向けての試みが始まっていたのです。こうして、2005年にオープンエアでのドライビングのスリルを実現したガヤルド・スパイダーが、新たにラインナップに加わりました。次いで2007年に登場したガヤルド・スーパーレジェーラでは、部品の多くをカーボンファイバー製にすることで一層の軽量化に成功、530馬力にアップした出力と精密なデザインと共に、パフォーマンスの基準をまたひとつ押し上げました。
2008年には、ガヤルドの第二世代となるモデルが発表されました。再設計されたフロントおよびリアと560馬力の新しいガソリン直噴エンジンに加えて、さらに強化された装備を持つガヤルド LP560-4は、既に極めて優れた製品でしたが、さらなる改良が可能であることを証明しました。同じく2008年には、第二世代のスパイダーの初出荷が実現しました。2010年には、出力を570馬力にアップさせたガヤルドLP570-4スーパーレジェーラの新バージョンが、オープントップ型ガヤルドLP570-4スパイダー・ペルフォマンテの名で発表されました。また、ガヤルドの多彩なラインナップの新たな一角を占めるべく、LP550-2ヴァレンティノ・バルボーニの限定モデルおよびLP550-2スパイダーが登場し、両モデルの特徴のひとつであるリアホイール・ドライブが、ピュアリストと呼ばれる一部のスポーツカー・ファンから大きな反響を得ました。
ガヤルドの合計32種のモデルの内、スポーティング・パフォーマンスの頂点を極めたのが、スーパートロフェオ・ストラダーレとガヤルド・スクアドラ・コルセです。共に世界で唯一のワンメイク・レースシリーズであるランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオで使用される競技用車両のスピリットを受け継いでいます。公道でも、そのスピリットを再現することを目的としてデザインされ、中でもLP570-4スクアドラ・コルセは、幾つもの比較試験において、ガヤルドの未だ色褪せることのない優秀さを証明しています。イタリアの『Quattroruote(クアトロルオーテ)』、英国の『Car(カー)』、そしてドイツの『Sport Auto(スポルト・アウト)』などの自動車専門誌で、ガヤルドはパフォーマンスやハンドリング、ドライビングプレジャーなどすべての点において紛れもなく第一級であるということを、終始一貫して示し続けたのです。ホッケンハイム(ドイツ)ではクラス内最高のラップタイムを、そしてバロッコとヴァイラノ(イタリア)では、ラップタイムの新記録を達成しています。
ガヤルドLP570-4スクアドラ・コルセの車両乾燥重量は、もともと細身のガヤルドLP560-4より、さらに70kgも軽い1,340kg。これにより、出力荷重比2.35kg/hpを達成、息を呑むようなパフォーマンスが実現しました。わずか3.4秒で時速0kmから100kmへ加速、さらに10.4秒で時速200kmに達します。最高時速は、時速320km。カーボン・セラミック製のブレーキシステムが、比類なきストッピングパワーをお約束します。
ランボルギーニ・ガヤルドは、これまで世界45か国以上の国々で販売され、カスタマイゼーション用の豊富な選択肢を真のイタリアンスタイルで提供してきました。「アド・ペルソナム」プログラムでは、ランボルギーニV10型スーパースポーツカーを完璧にオーナーの好みに合わせてカスタマイズできます。10年間に及ぶガヤルド生産の歴史の中では、多くの特別限定モデルも生まれました。その多くは、シンガポール、マレーシア、中国、インド限定モデルをはじめとした、特定の市場向けに生産されたものです。中でも、その極めて特別な用途によって世界的に注目を集めた限定モデルが、ブルーのライト、特殊塗装加工、そして特注の備品を装備したガヤルド・ポリツィア・ストラダーレです。わずか数台の限定生産でしたが、今なお2台がイタリア国家警察で実際に使用されています。
ガヤルドは、今後も変わらずランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオに出場し、モータースポーツ界におけるその実力を示し続けます。この素晴らしいワンメイク・シリーズは、ヨーロッパのレーストラックのみならず、今ではアジアや北米といった地域でも独自のシリーズを開催し、これらの地域のサーキットを征服してきました。ガヤルドGT3もまた、世界各地のスポーツカー・レースで、数えきれないほどの成功を収めています。
ガヤルドのサクセスストーリーは、アウトモビリ・ランボルギーニが50周年を迎えた本年、車両No.14,022をもって幕を閉じました。1963年の会社創立以来、生産された30,000台のランボルギーニ車の実に半分近くをガヤルドが占めています。
ランボルギーニ カスタマーセンター TEL: 0120-988-889
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