全日本F3選手権の2009年最終戦となる第16戦は、スポーツランドSUGOで25周の決勝レースが行われ、井口卓人(PETRONAS TOM'S F308)との激しい攻防を制したマーカス・エリクソン(PETRONAS TOM'S F308)が優勝。同時に2009年全日本F3王者を獲得した。

 朝から続く曇り空の下迎えた全日本F3最終戦の決勝レース。フロントロウに並ぶポールのエリクソン、そして2番手スタートの井口との選手権ポイント差は2ポイント。このレースですべてが決まるだけに、そのスタートにサーキットの注目が集まった。

 迎えたスタートでは、ポールのエリクソンがわずかに遅れ、2番手スタートの井口がインから前へ! 2コーナーまでエリクソンが並走し粘るが、井口が3コーナーでトップを奪った。後方では大きな混乱もなくレースは推移するが、5周目あたりからエリクソンが毎周のように井口の後方にピタリとつけ、1コーナーでインをうかがう白熱の展開に。エリクソンとしては、クラッシュして2台がリタイヤしては井口の王座が決まってしまうため、無理なアタックはできない展開だ。

 11周目、エリクソンがわずかにダートにはみ出し2台の間隔は1秒程度に広がる。しかし、エリクソンはジワジワとその差を詰め始め、19周目には再びコンマ2秒差まで間隔が縮まる。さらに前方には周回遅れが出現。井口はそれでも首位をキープしていたが、21周目の1コーナーで満を持してエリクソンがインへ! 外側のラインを走っていた井口はアウト側のダートにはみ出し、そのままスピン! イン側のグリーン上にストップしてしまった井口はマシンを降りることに。井口は王座が手からすり抜けていった状況にガードレールを叩いて悔しさを露わにした。

 その直前、久保田克昭(ハナシマレーシング F306)のマシンが同じ場所でストップしていたこともあり、久保田と井口のマシンを回収するためにセーフティカーが出現。23周目にリスタートが切られると、エリクソンが一気に後続を引き離しそのままチェッカー! 念願の全日本F3王者と最終戦ウイナーを勝ち取ることとなった。

 SC後のリスタートで国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)をかわした安田裕信(ThreeBond)が2位。国本が3位に入り、最後尾から追い上げたケイ・コッツォリーノ(TODA FIGHTEX)が4位でチェッカーを受けた。

 Nクラスは、2周目の1コーナーで前を行くチームメイトの小林崇志(HFDP)をかわした山本尚貴(HFDP)がCクラスの混乱を抜け、総合でも5位を獲得。終盤追い上げをみせた千代勝正(NDDP EBBRO)が2位に入った。3位は小林となっている。

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