英AUTOSPORTが2015年マレーシアGPを戦った全ドライバーを10点満点で評価、満点がフェラーリと自身にとって久しぶりの勝利を成し遂げたセバスチャン・ベッテルに与えられた。
英AUTOSPORTのF1担当編集者ベン・アンダーソンは、2015年第2戦を振り返り、決勝に出走した19人のドライバーに評価点を与えた。
2番グリッドからスタートし、強敵メルセデス勢を退けて優勝したベッテルは「これこそがレッドブルに4年連続タイトルをもたらしたセバスチャンである」と称賛された。
「Q1でメルセデス勢に最も近い位置にいたのは彼であり、ウエットコンディションとなったQ3ではポールシッターの(ルイス・)ハミルトンに肉薄した」
「自分のレースを完璧にコントロールし、スクーデリアに35戦ぶりの勝利をもたらした」
9点を与えられたのはメルセデスのハミルトンとトロロッソのマックス・フェルスタッペンだった。
ハミルトンはポールポジションからスタートしたが、勝利を逃し2位に甘んじた。
「金曜にエンジンとテレメトリーのトラブルに見舞われながらうまく挽回を果たし、予選ではウエット時にもドライ時にも速さを見せた。しかし決勝では戦略失敗に足を引っ張られ、タイヤも長持ちしなかった」
「金曜がスムーズにいっていればメルセデスはもっとマシンのポテンシャルを引き出せたのかどうかが興味深い」
フェルスタッペンは6番グリッドからスタートし7位でフィニッシュ、F1初入賞を果たした。
「ドライの予選では(カルロス・)サインツJr.ほどの速さを発揮できなかったが、ウエットコンディションになった後、(ダニール・)クビアトのすぐ後ろの6位という素晴らしい結果を出した」
「決勝のスタートでポジションを落としたものの、レッドブル2台より前に出てウイリアムズ勢に迫り、終盤にサインツJr.をオーバーテイク、この日可能なほぼ最大限の結果を出した」
マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンには共に7点の評価が与えられた。
アロンソは予選18番手、決勝ではトラブルのためリタイアを喫した。
「1カ月以上マシンから遠ざかっていたアロンソは、完全に本調子というわけではなかったが、マシンに乗っている時にはクラッシュの後遺症を感じさせなかった」
「金曜にはバトンより速かったものの、予選Q1でのアタックラップを走行中にターン6でミスを犯し、チームメイトより下の順位となった」
「フォース・インディア勢を倒そうとしていたところにERSの冷却トラブルが発生、戦いを阻まれた」
バトンは予選17位、決勝ではアロンソ同様パワーユニットのトラブルでレースを終えた。
「金曜にはアンダーステアに不満を訴えていたが、新しいフロントウイングとフロアのパッケージによってMP4-30が向上したことは感じていた」
「土曜の走行前にエンジンを交換しなければならず、新エンジンを生かして予選でアロンソよりいいタイムを記録した」
「決勝では最初のピットストップで大きなロスがあったものの、セルジオ・ペレスに迫りつつあったところでターボが壊れた」
英AUTOSPORTによる2015年第2戦マレーシアGPでの各ドライバーの点数は以下のとおり(10点満点)。
■メルセデス
ルイス・ハミルトン:9点
ニコ・ロズベルグ:7点
■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド:6点
ダニール・クビアト:7点
■ウイリアムズ
フェリペ・マッサ:7点
バルテリ・ボッタス:8点
■フェラーリ
セバスチャン・ベッテル:10点
キミ・ライコネン:7点
■マクラーレン
フェルナンド・アロンソ:7点
ジェンソン・バトン:7点
■フォース・インディア
ニコ・ヒュルケンベルグ:6点
セルジオ・ペレス:6点
■トロロッソ
マックス・フェルスタッペン:9点
カルロス・サインツJr.:8点
■ロータス
ロマン・グロージャン:7点
パストール・マルドナド:5点
■マノー・マルシャ
ウィル・スティーブンス:-点(決勝出走せず)
ロベルト・メリ:5点
■ザウバー
フェリペ・ナスル:2点
マーカス・エリクソン:6点