ロバート・クビカがファンに感謝のメッセージを送るとともに、近々退院する見込みであることを伝えた。
シーズンオフの間に出場したラリーにおいて重傷を負ったクビカは、現在イタリアのサンタ・コロナ病院に入院中だ。しかし21日、クビカは所属するロータス・ルノーGPの公式サイトにおいてコメントを発表、順調に回復しており、日時はまだ決まっていないものの10日以内に退院できるだろうと述べた。
クビカはまず、ファンに向けて次のようなメッセージを送った。
「ハロー、僕だよ。連絡が遅くなってごめん。いいニュースを分かち合えるようになるまで待ちたかったんだ。最初に、応援してくれたファンの皆に心からお礼を言いたい。2月にイタリアで事故に遭って以来、信じられないぐらいたくさん応援の気持ちが届いた。手紙やプレゼントなどたくさんの物を送っていただいて、それが文字どおり山のように僕の周りを埋め尽くしている。そしてその数は今も増え続けているんだ」
「F1の皆にも感謝したい。辛い状況にいる僕に対してさまざまな形で気遣いを示してくれた」
「僕は今はF1を離れているけれど、(ファンの)皆にはF1のショーを楽しんでほしい。僕はこの辛い経験を生かし、できるだけ強くなって戻ってくるつもりだよ」
クビカは非常に大勢のファンが応援してくれていることに驚いたと言い、ファンに対して、自分は復帰し、ファンのために全力で戦うと約束すると語っている。
クビカは現在の自身の状態について次のように説明した。
「かなり体調がよくなってきている。いい形で回復していて、力も体重も日に日についてきているから、近々サンタ・コロナ病院を退院する予定だ」
「手の動きは限定的だけれど、今の状況ではそれがごく当たり前なんだ。つなげた腕の筋肉が、長時間にわたって不動状態だったためにまだとても弱い。でも状況は日に日によくなっている」
クビカは退院後、いったん自宅に戻り、その後本格的なリハビリを開始するということだ。
「病院を出たらすぐにモナコの自宅に向かう。そこで少しだけ休んで、イタリアにあるチェカレッリ先生の施設に移り、本格的なリハビリと初期的な軽いトレーニングをスタートするんだ。このふたつのプログラムは僕の回復スピードにあわせて徐々に変化していく」
クビカは開幕戦以来常にエンジニアたちからグランプリに関する報告を受け、すべての情報を共有しているということだ。