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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2009.05.12 00:00
更新日: 2018.02.15 13:11

【ポルシェジャパン】LMS第2戦スパ:RSスパイダーと911 GT3 RSRがクラス優勝


プレスインフォメーション\t5月12日.2009

ル・マン・シリーズ第2戦 スパ・フランコルシャン(ベルギー)

LMS : RSスパイダーと911 GT3 RSRがクラス優勝

 ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:Dr.ヴェンデリン・ヴィーデキング)は、ル・マン・シリーズ第2戦でふたたび最高の結果を手にしました。LMP2クラスに参戦したRSスパイダーは、シーズン初となるレースで、手に汗握る終盤の接戦を制して、昨年から続く連勝記録をさらに伸ばしました。キャスパー・エルガード(デンマーク)とクリスチャン・ポウルセン(デンマーク)にポルシェのワークスドライバーのエマニュエル・コラール(フランス)が加わったデンマークのエセックス・チームは、波乱多きスパ・フランコルシャンの1,000 kmにわたるレース終了間際に繰り広げられたLMP2クラスの大接戦を見事に制したのです。また、プロダクションカーをベースとしたGT2クラスでは、911 GT3 RSRを駆るマルク・リエブ(ドイツ)/リヒャルト・リエッツ(オーストリア)組(2人ともポルシェのワークスドライバー)が気迫あふれる走りを見せつけ、再び勝利をものにしました。このペアは今シーズン2度目の優勝を果たしたことで、ポイントを21に伸ばし、2位に6ポイント差をつけました。

 スポーツプロトタイプであるRSスパイダーは、ル・マン・シリーズではこれまで参戦したレースで全戦全勝という、無敵の記録を誇っています。さらに、昨年RSスパイダーで参戦したカスタマーチームは、LMP2クラスの全てのチャンピオンシップタイトル(ドライバー、チーム、マニュファクチュアラー)を総なめにしています。

 RSスパイダーでのレース参戦は昨年9月以来となるエマニュエル・コラールは、今年はエセックス・チームのドライバーの1人としてル・マン24時間レースに出場する予定ですが、レースを振り返って次のように語っています。「信じられないくらいエキサイティングなレースだったよ。私の2時間のスティントの間に、セーフティカー導入後の再スタート時に2度クラッシュを回避しトップの座を逃してしまったけれど、幸い再びトップに返り咲くことができた。それに、スローパンクチャーを起こし、想定外のピットストップを余儀なくされ貴重な時間をロスしたことを考えれば本当にラッキーだったと思う。RSスパイダーでのレースは本当に格別だね。もう今からル・マンが待ちきれないよ」。
このスパ・フランコルシャンでのレースは、エセックス・チームにとっては、6月13~14日に行われるル・マン24時間耐久レースの前哨戦でもありました。エセックスのレギュラードライバーであるキャスパー・エルガードは、「われわれにとって、このレースは本当に素晴らしかった。マシンも、ミシュランのタイヤも、ピットストップも完璧だった。新しく加わったクリスチャン・ポウルセンにも大きな拍手を送りたいな。これほど速く、これほど大きなダウンフォースがかかるプロトタイプでレースに出場するのは、彼にとっては初めての経験だったんだよ。トップでピットに戻ってきたRSスパイダーのステアリングを最後に託された彼は、果敢な走りを見せ、クラス優勝をもたらしてくれた。もう皆、今からル・マンでの勝利を夢見ているんだ」と話しています。

 ワークスドライバーのマルク・リエブとリヒャルト・リエッツも、余裕のレース展開とは行きませんでした。ドイツのフェルベマイヤー・プロトンチームからエントリーした911GT3 RSRを駆ってポールポジションを獲得したリエブは、スタート直後にGT2クラスのトップに躍り出て、そのままトップの座をキープしていましたが、リエブが再びステアリングを託されたとき、タイヤのダメージによって1周遅れとなっていました。しかしリエブとリエッツはプッシュし続け、ライバルがパンクで時間をロスしている隙にトップに返り咲いたのです。マルク・リエブは、「このレースは色々な面でハラハラさせられたよ。セーフティカーの導入、タイヤのダメージ、他クラスのドライバーとの軽い接触などもあったからね。最初は911のバランスは100パーセントの状態ではなかったけれど、レース中に状態を上げていくことができたんだ」と話しています。チームメートのリエッツも、「今日の戦いはハードだったね。滑りやすく荒れた路面だったから、1周目から最終ラップまで非常にハードな戦いを強いられたんだ。でもこの週末、ポールポジションで1ポイント、レースで10ポイント獲得でき、フェラーリを6ポイント差で突き放すことができたので、よかったよ」と述べています。

 フランスのIMSAパフォーマンス・マットミュート・チームでは、ポルシェのワークスドライバー、パトリック・ピレ(フランス)が2番手グリッドから好スタートを切りましたが、チームメートのレイモン・ナラックはスピンによりグラベルに突っ込み、クラス6位という不本意な結果に終わりました。
フェルベマイヤー・プロトンチームの2号車は、LMPカーとの激しいクラッシュによって大がかりなピット作業が必要となり、ベルギーのポルシェのチームであるプロスピード・コンペティションに続き11位でレースを終えることになりました。


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