ピレリは、今シーズンのF1に投入する6種類のタイヤスペックをサイドウォールにあるロゴの色で分けることにした。
今シーズン用F1タイヤのカラー設定が決定
2011年から3年間、F1用のタイヤを供給するピレリが、今シーズンに使用する6種類のタイヤについて色分けを設定し発表いたしました。
この6種類のスペックを識別するためにサイドウォール部にある「Pirelli」と「PZero」のロゴの色分けを行いました。スポーティング・レギュレーションに則り、各々のレースでは「プライム」と「オプション」と呼ばれる2種類のドライスリックタイヤが用いられます。この他に雨天用として「インターミディエイト」と「ウェット」が用意されます。
色分けはタイヤの個性を見分け、「プライム」と「オプション」の区別をつける他、どの車両がどのスペックを装着しているかも一目で判別することができます。
6種類のスペックの色分けは以下の通りです。
ウェット:オレンジ
インターミディエイト:ライトブルー
スーパーソフト:レッド
ソフト:イエロー
ミディアム:ホワイト
ハード:シルバー
ウェットタイヤはヘビーレインの時、インターミディエイトはコースが湿っているときや、乾きつつあるときに使われます。スーパーソフトは耐久性と引き換えにハイスピードを与え、ソフトはもう少し耐久性が伸びますがより全体的なパフォーマンスを重視しています。ミディアムは全体のバランス重視でハードはもっとも耐久性を持たせています。各々のチームがキャラクターの異なるこれらのタイヤをいかにして戦略に組み込むかが今シーズンを盛り上げる要因になるでしょう。
プライムとオプションの性能の違いを明確にするため、ピレリは隣り合った(近似した)コンパウンド同士の設定にはしないことを提案しました。しかし、もしコースの状態がそれを許さない場合には変更させることもあります。
今シーズンの開幕3戦のオーストラリア、マレーシア、中国についてはハード及びソフト・コンパウンドが使用されることが決定しております。よって、メルボルンではシルバーとイエローのロゴが付いたタイヤが見られることになります。
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「我々は20年ぶりのF1への復帰に興奮しています。そして、ピレリはF1の積極的かつカラフルなパートナーになります。それはサイドウォールにカラフルに色付けられたピレリロゴの付いたタイヤが走るからです。この方法はテレビで観ている人にもサーキットで観戦している人にもどのドライバーがどのコンパウンドを使っているかが一目瞭然となり、今年のレース戦略の大事な役割を担っているタイヤのスペックを知らせてくれます」
ピレリロゴが色付けされたタイヤはかつてF1へタイヤを供給していた頃、1986年のベネトンの「ユナイテッド・カラーズ」キャンペーンの一環としてマルチ・カラータイヤとして供給されたこともあります。
2011年F1シーズンはメルボルンにあるアルバート・パークにて開幕し、3月27日の現地時間17時から24台のピレリタイヤ装着のマシンが熱い戦いを繰り広げます。