中国GPが開催される上海インターナショナル・サーキットは、小林可夢偉にとって、苦い思い出が残っている場所である。

 2008年の10月にF1の中国GPの前座として行われたGP2アジア・シリーズ2008-2009シーズンの開幕戦で、トップを走行していたにも関わらず、セーフティーカーラン後の再スタートでオーバーラン。F1関係者の見守る中で、印象に残る走りは披露できたものの、結果を残すことはできなかった。

 その4年後の2012年のF1中国GP。ザウバーを駆った可夢偉は予選で当時、自己最高位となる4位を獲得。予選2位だったルイス・ハミルトン(当時マクラーレン)がペナルティを受けてグリッドが降格したため、レースは3番手からのスタートととなった。ところが、不幸にも3番グリッドにはサポートレースの事故によって漏れたオイルがまき散らされており、そのオイルに足を取られた可夢偉はスタートで出遅れ、表彰台を逃した。レース終盤には89年オーストラリアGPの中嶋悟以来、日本人として2人目のファステストラップを記録する速さがあっただけに、悔やまれる結果だった。

 速さは見せることはできたが、その速さをレース結果に結びつけられないという悔しい思いが残っている場所が、可夢偉にとっての上海インターナショナル・サーキットなのである。2014年、2年ぶりにF1中国GPに帰ってきた可夢偉は、初日のフリー走行は21番手に終わった。しかし、可夢偉は順位はまったく意識していなかった。

「ここは、フロントタイヤに厳しいサーキット。レースでいかにフロントタイヤにグレイニング(ささくれ摩耗)を出さないようなセットアップにするかが重要なんです。だから、今夜のミーティングはそこをしっかりと分析したい。予選の順位はまったく気にしていません」

 これまで、なかなか結果を残すことができなかった上海インターナショナル・サーキット。その苦い思い出が、可夢偉を今年、より一層レースへ集中させている。

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