山本龍司、F3デビュー戦で連続入賞

2009年9月27日
宮城県スポーツランド菅生；
9月26・27日、全日本フォーミュラ3（F3）選手権の最終戦（第15・16戦）が当地で開催され、ナショナルクラスにスポット参戦した山本龍司は両レースを5位で完走、F3デビュー戦で連続入賞を果たした。

昨年のフォーミュラ・ルノー英国シリーズ最終戦以来1年ぶりのレースとなった今回、山本は初めてのチーム、初めて走るコース、初めてのタイヤ、そして初めてのF3という状態で菅生入りした。金曜日の練習走行では、1周あたり3秒近くトップから遅れるペースだったが、あせらず、マシンとコースに慣れることに集中。26日（土）の午前中に行われた公式予選では徐々にスピードを上げ、第1レース・第2レースとも7番手グリッドを獲得、同日午後に行われる第1レースに期待が高まった。

16時20分、晴天のもと、18周で行われる第1レースが始まった。好スタートを決め、スタート直後の混乱を巧みなドライビングですり抜けた山本は、3番手まで上がり、6周目までトップを狙う快走を見せた。その後、経験の少なさからレースが進むにつれて変化するマシンの挙動への対応が遅れ、ライバル2台に抜かれたが、徐々にペースをつかみながら終盤の13周目には自己ベストタイムを記録し5位でチェッカーを受けた。

翌27日（日）、肌寒い曇り空のもと12：45から行われた第2レースでもスタートが決まり、6位にポジションアップ。その後は今季のランキング2位を決めている佐藤選手、地元菅生を得意とする黒田選手と三つ巴のバトルを22周目まで繰り広げた。同周回に発生したアクシデントにより23周目にセーフティーカー（SC）がコースイン、隊列をなしてのスロー走行となった。スロー走行が解除された最終ラップ、25周目の第1コーナーで前を行く黒田選手のインを刺して5位に浮上、25周のチェッカーを受けた。

今回のレースを振り返って、山本は以下のように語った。
「ちょうど1年ぶりのレースでしたが、レースの『勘』はすぐに戻りました。ペースも、最終的には他の選手達とコンマ数秒以内まで近づけることができたので、シーズンを通して走っていれば、充分トップ争いができる自信が持てました。来シーズンは是非、フル参戦して、これまでお世話になった方々に恩返ししたいと思います。」