今回は、スペインGPに向けてフロム・ザ・パドック番外編をお送りします。今季のロータスはキミ・ライコネンが離脱して、パストール・マルドナドが加入。ロメイン・グロージャンと暴れん坊キャラがカブっている上に、ふたりはGP2時代に接触した遺恨もあり、いろいろな意味で目を離せない雰囲気でした。バッド・ブラック・ロータスと言われる黒ベースのカラーリングと相まって、まさにF1界の悪役商会と呼びたいような。
しかし、いまだロータスは優勝戦線には遠く、愛をこめてライコネンをいじっていたPR担当がチームを離脱したためなのか、チームから発信される情報は平穏そのもの。スペインGP前に、マルドナドが参加したメディアイベントはルノーのスペイン本社を訪れるとともに子どもたちとふれあうという、それはそれは心あたたまるものでした。
5月6日、スペインの学校 El Valle de Las Tablas を訪問したマルドナド。生徒たちからの質問は「なんでカーナンバー13を選んだの?」という素朴なものから、「なんで今年まだ勝てないんですか?」という(マルドナドが)泣きそうなものまで……。
マルドナドがお気に入りの女児に近づきすぎではと感じたり(写真2枚目)、でも女の子が笑顔なのでホッとしたり(写真3枚目)、質問の手を上げるときにベッテルポーズで挑発している生徒さんが見受けられたり(写真4枚目)と、そんなことはすべて深読みしすぎだったようで、おおむね子どもたちには大人気で優しいお兄さんのマルドナドでした。
スペインGPは、マルドナドが2012年にF1初勝利を挙げた場所。あのときのミラクルぶりを考えると今季また何かが起こる可能性はゼロではありません。