ニューエイ曰く「デザイナーではなく、夢はドライバー」!?
セバスチャン・ベッテルが4連覇を果たしたインドGPに、スペシャルゲストが駆けつけていた。それはF1界の天才デザイナーと言われるエイドリアン・ニューエイ、ではなく、彼の息子のハリソンくんだ。今回、ニューエイがハリソンくんをインドGPに連れて来たのは、2代目ニューエイ襲名のためではなく、ハリソンくんがどうしてもチャンピオンが決まる瞬間を生で見たかったからだという。
というのも、ハリソンくんは現在、カートのイギリス選手権に参戦しているドライバーだからだ。5歳でカートを始め、昨年からイギリス選手権に参戦しているハリソンくんは、今年はドイツ選手権にもエントリー。開幕戦では2位表彰台にも上がった。そんなハリソンくんに、将来の夢はデザイナーかドライバーかと尋ねると、「ドライバー」と即答。隣にいたニューエイも思わず、苦笑いしていた。
今回、26歳で4度目のタイトルを獲得したベッテルにチャンピオンマシンを作り続けたニューエイは、1993年にもウイリアムズFW15Cをデザインして、アラン・プロストの4度目のタイトルに大きく貢献した。F1から離脱するという噂が耐えないニューエイだが、現在15歳のハリソンくんがF1に乗るまで、もう少し頑張ってほしいものである。
■GPインサイド:
日本人F1ジャーナリストの尾張正博氏がグランプリの現場から、ドライバーやチーム首脳の生の声、パドックを賑わせているニュースの真相、レースのキーポイントやサイドストーリーなどを自身の取材情報からお届けする。