フェラーリのチームプリンシパル、ステファノ・ドメニカリは、チームが今季のタイトルを獲得できないのではないかという懸念がサマーブレイク前からあったと明かした。
F1第16戦インドGPまでは両タイトルの可能性を数字上は残していたフェラーリ。ただ、ドメニカリはシーズン折り返し前から“警鐘”が鳴っていたのだと語った。
「正直に言えば、状況がかなり厄介になってきていると悟った瞬間が2度あったんだ」とドメニカリ。
「はじめは7月ごろのことで、アップデートに関連して我々が望んでいたパフォーマンスの向上が見られなかったときだ。不吉な兆候を明確に見たよ」
「2度目の予兆は、シーズン後半戦に入った時だ。もしセバスチャンとレッドブルを忘れるならば、スパとモンツァはそう悪いものではなかった。ただ、タイヤの仕様変更によって他のチームが大きなゲインを得ているのに対し、我々はゲインを得ることができなかった」
「それが、私がシーズン中に感じた2度の凶兆だ。事態がいい方向には進まないだろうと悟った瞬間だったよ」
またドメニカリは、フェラーリは今シーズンあまりいい仕事をすることができていないと語っている。
「昨年は最高のマシンはなかったが、タイトルを獲得できたかもしれない」
「ただ、優勝チームになるために必要なものとは別の要素がよかったんだ」
「私が思うに今年は、マシンの開発とタイヤのマネジメントが上手くいかなかった。これが我々のパフォーマンスにとって大きかったのは疑いようがないよ」