「コース上に走行車がなくなった時点でレースは赤旗中止」(レースディレクター/チャーリー・ホワイティング)
オーストラリアGPが開幕する前日の3月13日、FIAでF1のレースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングが、大きな変更が施行された2014年のレギュレーションに関して、メディアとの質疑応答に応じた。
その会見でホワイティングは、「もしも、日曜日のレースでコース上を走っているマシンがいなくなった場合は、即刻レースを中止するだろう」と大胆な発言を述べた。
「そのような状況にならないこと祈っているが、もしも万が一、多くのマシンがリタイアし、コース上を走行しているマシンがまったくいなくなったになってしまったら、FIAはレースを赤旗中止にする。だれも走っていないのだから、当たり前のことだ」
「そして、だれもレースを再開できない場合は、レギュレーションどおり、レースはそこで打ち切られ、赤旗が出る1周前の段階でトップを走っていた者が勝者となる。理論的にはレースは2時間まで延長できるが、レースに復帰する可能性がないと判断すれば、レースはそこで終了にする」
別のFIA関係者によれば、その場合、先頭のマシンがレース距離の75パーセント以上を走行していれば、レギュレーションどおり100パーセントのポイントが与えられ、そうでなければ通常の半分のポイントしか与えられないという。
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日本人F1ジャーナリストの尾張正博氏がグランプリの現場から、ドライバーやチーム首脳の生の声、パドックを賑わせているニュースの真相、レースのキーポイントやサイドストーリーなどを自身の取材情報からお届けする。2013年はGPインサイドとしてお届けしていた。