FIAは12日、2014年F1スポーティングレギュレーション改訂版を発表、今季F1の予選システムなどの変更が明らかになった。
2013年は週末を通してひとりのドライバーに対して11セットのドライタイヤ(プライム6セットとオプション5セット)が支給されたが、今年は13セット(プライム7セットとオプション6セット)が与えられる。
追加されたプライムタイヤ1セットはフリープラクティス1回目最初の30分のみで使用できるもので、FP2の前に返却しなければならない。これはFP1序盤にマシンがほとんど走らない状況を改善するための措置であるといわれている。
オプションの追加1セットは、予選Q3に進んだドライバーに関してはQ3でしか使用できず、決勝スタート前に返却しなければならない。Q3に進まなかったドライバーは、このオプションセットは決勝でしか使用できない。
また、今年はQ3に進出したドライバーは、Q2で自己最速タイムをマークした時のタイヤでスタートしなければならない。
これまでのレギュレーションでは、予選トップ10のドライバーたちはQ3で自己ベストタイムをマークしたタイヤで決勝をスタートしなければならなかった。
そのため、決勝で自由にタイヤを選択できるよう、またタイヤを温存する目的で、Q3でタイムを出さないという戦略がしばしばとられていた。
今年の規則変更は、こういった動きを防ぎ、エキサイティングなQ3にするために導入された。
また、今年は予選の時間配分が変更になっている。
Q1は18分(昨年までは20分)、7分のインターバルを置いてQ2は15分、8分のインターバルを置いてQ3は12分(昨年は10分)行われることになった。これによってQ3に進んだドライバーたちは2回の走行を行う時間が与えられる。