アウディスポーツは8日、3月16日にスタートするALMSアメリカン・ル・マン・シリーズ開幕戦セブリング12時間に向け、2013年仕様アウディR18 e-トロン・クワトロの画像を公開した。
2014年からALMSとグランダム・シリーズが合併することにより、セブリング12時間でル・マンLMP1規定の車両が走ることができるのは今シーズンが最後になる。これまでセブリングで10勝をマークしているアウディは、WEC世界耐久選手権から外れた今季のセブリングへの参戦を決定。R18 e-トロン・クワトロにとっては「デビューとさよならを同時に迎えるレース」としている。
そんなセブリングに向けてアウディスポーツ・チーム・ヨーストは、2013年スペックのR18 e-トロン・クワトロを1台投入。ルーカス・ディ・グラッシ/トム・クリステンセン/アラン・マクニッシュ組の2号車が13年仕様となり、マルセル・ファスラー/ブノワ・トレルイエ/オリバー・ジャービス組1号車は12年スペックとなる。
セブリングに向けて画像が公開された13年仕様のアウディR18 e-トロン・クワトロは、一見すると大きな違いはなさそうだが、フロントフェンダー後方の処理が2012年仕様に比べ大きく異なり、エアアウトレットに水平のプレートが追加されたほか、フロントタイヤタイヤ後方に垂直のプレートが設置された。
また、リヤウイング翼端板も、ライバルのトヨタTS030ハイブリッド同様、延長された2枚のプレートで構成されているほか、リヤフェンダー後端の処理も変わっている。さらに、コクピット上部のインダクションポッドに、カメラとも違う構造物が付けられているのが目を引く。