2010年F1第15戦シンガポールGPの土曜予選で、トロロッソのハイミ・アルグエルスアリは11位を獲得、今季ベストのパフォーマンスを発揮できたとして、交通事故で自宅に戻っているチーフメカニックに感謝の気持ちを捧げた。セバスチャン・ブエミは14位だった。
■スクーデリア・トロロッソ
セバスチャン・ブエミ 予選14位
今日の予選は僕にとってはうまくいかなかった。毎周渋滞にはまっていたようで、クリアラップが走れていたアタックは、イエローフラッグで台無しになってしまったよ。主な問題点は深刻なグリップ不足だ。ハイミはとても良いアタックをしたが、午前中は彼より僕の方が良かったから、本当に何が起きたのか分からない。ただ間違いなく僕はガッカリしているよ。レースに向けては、こういったコースではオーバーテイクが全く容易ではないものの、14番手スタートは最悪の事態ではない。ここは長いレースになるから、ミスをひとつも犯さず、良い戦略を使い、ピットストップもうまくいけば、良い結果を出せるかもしれないよ。体力的にも厳しくなるだろうから、水分を良く採っておくことが大切だね。
ハイミ・アルグエルスアリ 予選11位
全体的に僕の週末は始まりからずっとうまくいっていたから、結局Q3に進出できなかったのは残念だ。それでも今日の結果を悲観することはないと思うし、チームがマシンを前進させてくれたからパフォーマンスにも満足している。今日のフリー走行ではマシンのセッティングに問題を抱えており、予選前までに解決できていたものの、こんなに上のグリッドが獲れてびっくりしているよ。今シーズン最高のパフォーマンスができたので、普段僕のチーフメカニックを務めてくれているアルバート・ガバリーニに感謝の気持ちを送りたい。彼は交通事故に遭って、イタリアの自宅に戻っているんだ。ここは高い気温と、一息つける長いストレートがないせいで、体力的に非常に要求の多いコースだけど、僕は快適に過ごしているし、明日のレースを楽しみにしている。マシンは特に予選よりレースでのバランスの方が良いため、明日はポイントを稼ぐ最高のチャンスだ。僕らは楽観的に考えていいと思う。