2010年F1開幕戦バーレーンGPの木曜記者会見に出席したフェラーリのフェルナンド・アロンソは、フェラーリでレースをする瞬間を長い間待ち焦がれ、それに向かって準備を整えてきたため、今季の熾烈な戦いに挑む用意はできていると語った。
アロンソは、今週末何が一番楽しみかという質問に対して「またレースができることだよ」と答えた。
「冬のテストの間、ずっとマシンを走らせてきたけれど、それは準備作業に過ぎない。やっとレースができる」
「チームを移籍すると、新しいチームの人々や仕事における哲学になじむ必要があるけれど、このシーズンオフはとてもうまくいった。最初の日から今までとても快適な気分で過ごしてきた。今は準備万端だよ。戦いに挑む用意はできている」
アロンソは、テストのタイムは重要だとは考えていないという。
「タイムを比べて予想することなどできない。今言えるのは、レッドブル、メルセデス、マクラーレン、そしてフェラーリの4チームはすべてここで優勝する可能性があるということ、それからフォース・インディアやザウバーをはじめとするその他のチームも今年いいレースをしそうだといいうことぐらいだ」
「僕の目標はタイトル獲得だ。でも、11月にワールドチャンピオンになっていたいのであって、3月にその位置にいることが重要なのではない。とても難しい仕事になるだろう。冬の間ずっと準備にあたってきた。そしてとても長い間、フェラーリに加入できる時を待ち焦がれてきた。今この時のためにずっと準備を整えてきたんだ。僕らは勝利を狙えるポジションにいると思う」
ミハエル・シューマッハーの復帰について聞かれたアロンソが「彼の復帰はF1の世界にいる僕ら全員にとっていいことだ」と答えると、隣にいたシューマッハーがアロンソをハグした。
「このスポーツにおいてミハエルが成し遂げたことと同じことをするのはかなり難しいだろう。彼はたくさんのタイトル、優勝、ポールポジションを獲得している。だからこそ、彼とコース上で戦って優勝したりタイトルを獲得できれば、その勝利やタイトルはより高い価値を持つことになるんだ」