ルノーのフェルナンド・アロンソは、シンガポールGPで3位でフィニッシュした後、チームにとって今季初の表彰台を元マネージングディレクターのフラビオ・ブリアトーレに捧げた。
1年前のシンガポールGPでの不正行為の責任をとる形で、ブリアトーレとエグゼクティブディレクターオブエンジニアリングのパット・シモンズはチームを離脱した。ふたりが抜けて初めてのレースとなったシンガポールGPで、アロンソとルノーは今季初の表彰台を獲得した。
オープニングラップのマーク・ウエーバーとのバトルでティモ・グロックにオーバーテイクされることになり、これが最終結果に響いたとするアロンソだが、マシンには表彰台に上れるだけの速さはなかったため、3位は上々の結果だと述べた。
「最高だよ。今季初の表彰台を獲得でき、僕らにとって素晴らしい結果が出せた」とアロンソはレース後の記者会見で語っている。
「1周目は、ターン7でマークとサイドバイサイドになり、少しストレスがかかったね。ふたりとも縁石を乗り越えてワイドになってしまい、ティモがそのチャンスを見逃さず、ターン8の入口で僕を抜いた。ウエーバーとのバトルによってティモの後ろにポジションを落とすことになり、結局彼の後ろでレースをフィニッシュする結果となった。でも別に不満はないよ。この結果が僕らにとって素晴らしいものであることは間違いないからね。僕らは週末を通して表彰台に上れるだけの速さがなかったにもかかわらず、表彰台を獲得できたんだ。予想よりずっといい結果だ」
アロンソは、ここまで必死の努力を続けてきたチームを賞賛すると共に、ブリアトーレの力なしにはここまで来られなかったとして、表彰台を元ボスにに捧げた。
「チームは本当に素晴らしかった。シーズンを通して僕らは最高のチームだと、僕は思っている。メカニック、エンジニア、ファクトリーの皆が全力を尽くしてきた。時にはいい結果を出し、時には少し不運に見舞われた。モンツァからここに来るまでの間にチームにいろいろなことが起きた。その後のこの特別な時期に、こうしてようやく表彰台に上ることができた。チームにとっては厳しい時期だった。でもこれからは僕らはそれを過去のものとし、残りのレースに集中していく。この表彰台を自宅にいるフラビオに捧げる。彼の貢献があってこそ、今日僕らは成功することができたのだ」