2010年F1第15戦シンガポールGPの金曜プラクティスを終えたフェラーリのフェルナンド・アロンソが、コースアウトして再び走り出そうとした時、ギヤボックス内の実験的なパーツが壊れてマシンが動かなくなったと語った。
■スクーデリア・フェラーリ・マールボロ
フェリペ・マッサ フリー走行1=19位/2=7位
マシンのいろいろな仕様を試し、多くの周回を重ねた。特にブロウンリヤウイングを装着した状態と装着しない状態でのパフォーマンスを比べた。クルマのバランスにはあまり満足していない。それもあって、路面コンディションが最適とは言えない最初のセッション中にたくさんの走行を行ったんだ。特にソフトタイヤではひどいオーバーステアの症状が出ていた。やるべきことは多いが、かなり強力そうなレッドブル相手でも僕らはコンペティティブに戦えると思う。路面が濡れていた時はかなり滑りやすかった。縁石と最近舗装し直したエリアは特にね。ハードタイヤは温まるまで少し時間がかかる。ソフトタイヤではそのようなことは起きないが、一方でデグラデーションには苦しめられそうだ。
フェルナンド・アロンソ フリー走行1=11位/2=4位
ターン18でブレーキングが少し遅れて、そのままエスケープロードに入った。ギヤをリバースに入れ、その後1速に入れたら、クルマが止まってしまった。残念だよ。燃料を多く積んで走行する予定だったセッション最後の20分間の貴重な時間帯を失ってしまったんだからね。エンジニアからの報告によると、原因はギヤボックス内の実験的なパーツが壊れたことだということだった。多くのことを試している金曜日にはこういったことは起こり得るし、実際には来シーズンを見越して試しているパーツもあった。個々のセクタータイムを見るとそんなに悪くはないし、実際ライバルたちと比べてもかなりコンペティティブだと言える。ブロウンリヤウイングをつけた状態と外した状態で試し、最初のオプションが僕にとって最適だと思った。だが、どの仕様で行くかという決断をする前にデータを注意深く見ていく必要がある。ハードタイヤは安定性があることが分かり、ソフトタイヤは予想以上にグリップがある。最初のセッションではあまり走らなかった。スリックタイヤで走行するには十分路面が乾いていなかったし、インターミディエイトはすぐに終わってしまうような状態だったからだ。