Press Release
アヴェンタドール LP 750-4 スーパーヴェローチェ
ランボルギーニのスーパースポーツカーにおける本質を最もピュアな形で実現
・パワーアップ: 8,400rpmで750hpを誇る改良されたV型12気筒自然吸気エンジン
・軽量化:軽量工学に基づきカーボンファイバーを多用し、通常のクーペと比べ50kgを削減
・パフォーマンスおよびドライビング・ダイナミクスにおいてより高い新次元を開拓:
・空力学的バランスを最適化し、運転性能を改善
・磁性流動体ダンパー付プッシュロッド式サスペンション、ランボルギーニ・ダイナミック・ステアリングを導入し、完璧なコントロール性を実現
・0-100km/h加速2.8秒、トップスピードは350km/h以上
・ランボルギーニ史上最速かつ最もエモーショナルなモデルが誕生
【2015年3月2日 サンタアガタ・ボロネーゼ/ジュネーブ発】
アウトモビリ・ランボルギーニは、新モデル「ランボルギーニ アヴェンタドールLP 750-4 スーパーヴェローチェ」”Lamborghini Aventador LP 750-4 Superveloce”(以下、アヴェンタドール・スーパーヴェローチェ)をジュネーヴ・モーターショー2015で初披露いたしました。
さらなるパワーアップと軽量化を図り、より高度な空力学と革新的技術を駆使して開発されたアヴェンタドール・スーパーヴェローチェは、ランボルギーニのスーパースポーツカーが代々受け継ぐDNA、優れた力学、そして抜群のドライビング精度といったランボルギーニの本質を、最もピュアな形で体現するモデルです。
重量削減と革新的技術の導入を同時に実現した結果、ランボルギーニ史上、最もスポーツ性を追求し、最速かつエモーショナルなモデルが誕生しました。また、カーボンファイバーを多用するなど、軽量工学にもとづいて従来のクーペタイプよりも50kgの重量削減に成功しています。
V型12気筒自然吸気エンジンの馬力が552kW/750hpにまでアップしたことで、パワーウェィトレシオ2.03kg/hpを実現。アヴェンタドール・スーパーヴェローチェの0-100km/h加速は2.8秒、トップスピードは350km/hを超えます。
「新アヴェンタドール・スーパーヴェローチェは、ランボルギーニのSVモデルにおける伝統を継ぐモデルであり、パフォーマンスおよび純粋なドライビングエモーションの限界をさらに広げています」と、アウトモビリ・ランボルギーニ社長兼CEOのステファン・ヴィンケルマンは語ります。
「アヴェンタドール・スーパーヴェローチェは、4年前に発表されたオリジナルのアヴェンタドールを支持し続けてくださったオーナーやファンの皆様に敬意を表して開発されたモデルです。アヴェンタドールが、V型12気筒スーパースポーツカー史上最大となる成功を収められたのは皆様のおかげです。
アヴェンタドール・スーパーヴェローチェには、ランボルギーニの誇る軽量工学のノウハウが息づいていることが、はっきりとみて取れるでしょう。デザイン、品質基準および職人技と技術的特徴とを兼ね備えたアヴェンタドール・スーパーヴェローチェは、我がブランド史上最もエクスクルーシブでピュア、なおかつエモーショナルな生産モデルとなりました」。
パワーウェイト
アヴェンタドール・スーパーヴェローチェでは、全ディテールを最適化し、力学および ドライビング・エクスペリエンスを向上させる新技術を搭載することで、最大限の軽量化を実現しました。また、アヴェンタドールの軽量アルミニウムフレーム付カーボンファイバー・モノコックを、この車両専用に生産。この他にも新ドアパネル、新ロッカーやSMC超軽量フェンダーなどカーボンファイバー部品の使用により、軽量と究極の剛性を確保しています。新リアウィングや固定エアインテークにもカーボンファイバーを用いています。
同様に、インテリアも重量の削減を重視して改良しました。新スポーツバケットシートおよび ドアパネルもカーボンファイバーを使用。さらに、インテリアを軽量化すべく、インフォテインメント・システム(無料オプションでご提供可能)やカーペット、一部防音パーツなどを取り除いたデザインとなっております。
こうしてアヴェンタドール・スーパーヴェローチェの車両重量を従来のクーペタイプと比べ50kg削減し、1,525kgに抑えることに成功しました。パワーの増強もあってパワーウェィトレシオは10%増で2.03kg/hpに達し、驚異的な加速値のみならず水平方向の力学および制動性能の強化にも貢献しています。アヴェンタドール・スーパーヴェローチェは、驚くほどパワフルでありながらも足回りが軽く、走りが正確なところが魅力です。
ドライビング・ダイナミクス
アヴェンタドール・スーパーヴェローチェでは、これまでのモデルに搭載のプッシュロッド式サスペンション・システムをマグネト・レオロジカル・サスペンション(MRS・磁性流動体ダンパー)と組み合わせ、路面状況やドライビングスタイルに瞬時に反応するよう改良しました。具体的には、コーナリング時にホイールの制動を個別調整し、車体の横揺れを大幅に抑制するとともにステアリングおよびハンドリングの反応を高めます。また、適応的制動は、急ブレーキの衝撃を緩和します。
さらに、路上速度や動力モードによってステアリングの比率を可変調整するランボルギーニ・ダイナミック・ステアリング(LDS)も新規に導入。アヴェンタドール・スーパーヴェローチェ専用に調整したLDSを搭載したことで、高速では安定性が増す一方で、低速では操作性が飛躍的にアップします。
アヴェンタドール・スーパーヴェローチェに搭載されたマットブラックの軽量フォージドリムは、フロントが20インチ、リアが21インチ。モータースポーツ仕様車と同様、セントラルロッキング・マウントを装備しています。最高のグリップ性能を持つ標準仕様のピレリP Zero・コルサ・スポーツタイヤを備え、さらにカーボン・セラミック・ブレーキも標準装備されています。
ピュアなパフォーマンス
アヴェンタドール・スーパーヴェローチェには、ランボルギーニ・アヴェンタドールの6.5リッターV型12気筒自然吸気エンジンを独自にリデザインし、新しい軽量排気システムとともに搭載しました。オリジナルのアヴェンタドールのエンジン反応を改良し、最大出力は8,400rpmで552 kW / 750 hpに達します。特に高回転時におけるトルク曲線を改善する目的で、可変バルブタイミングおよび可変吸気システムを最適化。結果、最大トルクは5,500rpmで690Nm、最高エンジン回転数は8,500rpmにアップしています。
新設計の排気システムは、背圧を低減させるとともに、強力な12気筒エンジンのエンジン音をあますことなく響かせます――公道を低回転数で走っているときの控えめな唸りから、トップスピードで回転するギヤの叫びまで。このエンジンと好相性なのが、革新的なランボルギーニISRトランスミッション。世界最速のオートメーション式マニュアルギアボックスで、他に類を見ないエモーショナルなギアシフトを実現します。
アヴェンタドール・スーパーヴェローチェのパーマネント式全輪駆動は、その名の一部である「4」でおわかりのように、電子制御カップリングシステムのハルデックス第4世代を使用してフロントおよびリア間のトルク分布をおこなっています。同カップリングシステムは、トルク分布をミリ秒単位の速さで動的状況に完全適合させることが可能です。リア・アクスル部分のオートロック式差動装置と、フロント部分の電子式差動装置ロックはESP制御となっており、動的パフォーマンスをさらに高めます。なお、車両特性(エンジン、トランスミッション、差動装置、ハンドリング、ステアリング)は、ドライバーの好みに応じて「ストラーダ(公道)、スポルト、コルサ(レーストラック)」のドライブセレクトシステム設定3種より調整が可能です。
フォルムは機能に追従する
アヴェンタドール・スーパーヴェローチェのデザインは、優れた技術とアグレッシブなパワーを宿しています。アヴェンタドール・スーパーヴェローチェの製作に当たっては、初期段階より空力学を専門とするエンジニアがランボルギーニ・チェントロ・スティーレのデザイナーと密に連携し、最適な空力バランスを確保するという共通の目標に取り組みました。彼らのゴールとは、抵抗係数に大きなインパクトを与えることなしに垂直方向のダウンフォースと空力学的効率を向上させること。
こうして全体的な空力学を効率面で150%最適化し、標準のアヴェンタドールに比べてダウンフォースを170%アップさせることに成功しました。このように、アヴェンタドール・スーパーヴェローチェにデザインされたラインの一本一本が、スーパースポーツカーのパフォーマンスをさらに向上させるという明確な役割を果たしています。
アヴェンタドール・スーパーヴェローチェに取り入れられた新要素の中で最も目立つものとして、レーシングスタイルの巨大リアウィングが挙げられます。空力学的効率を向上させ、より多くのダウンフォースを発生させるもので、ドライビングスタイルに応じて3種の異なるポジションに手動調整できます。ウィングを調整することで、車両の空力バランスを15%変更することも可能です。こうして、あらゆるドライビングコンディションに応じて最適な設定が可能となり、公道でもレーストラックでもスピードやダウンフォースを最大限に発揮できます。
車両の先頭部分のデザインも一新され、フロントスカートの前方に伸びるラインと2枚のフロントウィングをよりオープンにしたことで、フロント部分における強力なダウンフォースの発生を実現します。また、ハンドリングと安定性を高めるとともに高速でより正確な内側ターンを可能にし、ABSと連動することでステアリングからの繊細かつ正確な反応が得られるようになりました。今回パワーアップした50hpを考慮してサイズを大きくしたフロントのエアインテークには、ブレーキ冷却を最適化する効果もあります。
車両リア部分は、よりオープンで剥き出しなイメージになるようデザインを新たにしました。カーボンファイバー製パーツを採用し、重量の削減にも成功しています。アヴェンタドール・スーパーヴェローチェの究極なまでの軽さの秘密は、後ろや上からもはっきりとわかる複雑なデザインをご覧いただければ一目瞭然です。車両下側に大きなリアディフューザーと垂直フィンを設置したことにより、最適化された車体底面からのエアフローを改善しています。
6.5リッターV型12気筒エンジンの放熱を担うのが、リア部分の大きなメッシュ構造です。マフラーのデザインには特殊軽量素材を用い、剥き出しの4気筒排気筒を装備しました。
標準のアヴェンタドールでは可動式であったリアホイール上の冷却エアダクトは、アヴェンタドール・スーパーヴェローチェでは固定式となっています。
インテリア
アヴェンタドール・スーパーヴェローチェの独自性を強調するのが、研ぎ澄まされたシャープなデザインとユニークなインテリアです。本モデルは、ランボルギーニの革新素材、カーボンスキン®を採用した初のモデルとなります。
アウトモビリ・ランボルギーニがCFRP素材の研究開発・生産分野をリードする存在であることを象徴する同素材は、現存する素材の中では最も軽量、柔軟かつ丈夫な素材とされています。きわめて特殊なレジンを組み込んだカーボンファイバー織物素材は、非常に柔らかな触り心地と、高い耐摩耗性を誇ります。アヴェンタドール・スーパーヴェローチェのインナールーフおよびコックピットのパーツは、この希少性の高い素材で覆われています。
アヴェンタドールでは、カーボンファイバー・モノコックはあまり使用されていません。しかし、軽量素材が多く使用されているアヴェンタドール・スーパーヴェローチェでは、インテリアに取り入れられており、センタートンネルやシルをはじめとした数か所に使用され、インテリア全体に非常にピュアな印象を与えています。新開発のスポーツシートのシェルもカーボンファイバー製で、アルカンターラの革張りおよびY-型のレザーインサートが施されています。
計器群も一新しました。新TFT画面は全面イエローで、RPMシフトインジケーターはライトブルー、計器群の下部に位置するG-フォースインジケーターにはレースカーに似たデザインを採用しています。
アヴェンタドール・スーパーヴェローチェのローンチカラーは、特別開発のRosso Bia(ロッソ・ビア)。インテリアには、ブラックのアルカンターラを採用しました。オーナー個人の好みに応じて車両をカスタマイズしていただけるよう、上記以外にも5色をご用意しています。なお、ランボルギーニのアドペルソナム・カスタマイズ・プログラムでは無限とも言える豊富なオプションをご用意しています。
アヴェンタドール・スーパーヴェローチェのヨーロッパにおける販売価格は327,190.00ユーロ(税抜)で、市場への導入は2015年晩春を予定しています。
ランボルギーニ アヴェンタドールLP 750-4 スーパーヴェローチェ –スペック
■シャーシ およびボディ
・フレーム
アルミニウム製フロント/リアフレーム付きカーボンファイバー製モノコック
・ボディ
カーボンファイバー製エンジンボンネット、リア・スポイラーとサイド・エアインテーク、アルミニウム製フロントボンネット、フロントフェンダー、ドア、SMC 超軽量リアフェンダー、ロッカーカバー
・サスペンション
プッシュロッドシステム付きフロント/リア ホリゾンタル磁性流体ダンパー
・ESP
異なるESP特性をドライブセレクトモードで制御するESP / ABS
・ブレーキ
バキューム・ブレーキ・ブースター付きのデュアル油圧回路ブレーキシステム。
フロント/リア CCB(6シリンダー・ブレーキ・キャリパー、4シリンダー・ブレーキ・キャリパー)
・ベンチレーテッド・ディスク(フロント – リア)
Ø 400 x 38 mm – Ø 380 x 38 mm
・ステアリング
ランボルギーニ・ダイナミック・ステアリング(LDS)を備えた3種類のサーボトロニック特性をドライブセレクトモードで制御するステアリングギア
・タイヤ (フロント – リア)
ピレリ P Zeroコルサ 255/35 ZR20 – 355/25 ZR21
・ホイール (フロント – リア)
9”JX20” H2 ET 32.2 – 13” JX21”H2 ET 66.7
・最小回転径
12.5 m (41.01 フィート)
・ミラー
電動格納・調整式サイドミラー
・リアスポイラー
カーボンファイバー製固定スポイラー、
3 ポジション手動式(高-中-低 ダウンフォース)
・エアバッグ
フロント運転席用デュアルステージエアバッグ、
フロント助手席用アダプティブエアバッグ。
頭部・胸部保護サイドエアバッグ付きシート。
運転席用・助手席用ニーエアバッグ
■エンジン
・タイプ
V12, 60°, MPI
・排気量
6,498 cc
・内径 / 行程
Ø 95 mm x 76.4 mm
・バルブギア
電子制御式可変バルブタイミング
・圧縮ラシオ
11.8 ± 0.2
・最大出力
750 hp (552 kW)@ 8,400 rpm
・最大トルク
690 Nm @ 5,500 rpm
・最高エンジン回転数
8,500 rpm
・パワーウェイトレシオ
2kg/hp
・排気ガスによるクラス分け
EURO 6 – LEV 2
・エミッションコントロールシステム
ラムダセンサー付き触媒コンバーター
・冷却システム
後部ウォータ&オイルクロスフロー冷却システム、
固定エアインテーク付き
・エンジンマネージメントシステム
ランボルギーニ電子制御燃料噴射装置(LIE)、
イオン電流解析機能付き
・潤滑システム
ドライサンプ
■ドライブトレイン
・トランスミッションのタイプ
HALDEX Generation 4搭載4輪駆動
・ギアボックス
7速ISR(ドライブセレクトモードによってシフト特性が異なる)
・標準
AMT
・クラッチ
乾式ダブルプレートクラッチ、Ø 235 mm (9.25 インチ)
■パフォーマンス
・最高速度
350 km/h 以上
・加速 [0-62 mph]
2.8 秒
・加速0-200 km/h [0-124 mph]
8.6 秒
・加速0-300 km/h [0-186 mph]
24.0 秒
・ブレーキ100-0 km/h [62-0 mph]
30 m 寸法
・ホイールベース
2,700 mm (106.29 インチ)
・全長
4,835 mm (190.35 インチ)
・全幅(ミラーを除く)
2,030 mm (79.92 インチ)
・全高
1,136 mm (44.72 インチ)
・トレッド (フロント – リア)
1,720 mm (67.71 インチ) – 1,700 mm (66.14 インチ)
・乾燥重量
1,525 Kg (3,362 lb)
・重量配分 (フロント – リア)
43% – 57%
■タンク容量
・燃料タンク容量
90 L
・エンジンオイル容量
13 L
・エンジン冷却液容量
25 L
■燃料消費率*
・都市内走行の燃料消費率
24.7 L/100km
・都市外部走行の燃料消費率
10.7 L/100km
・複合燃料消費率
16.0 L/100 km
・CO2 排気ガス
370 g/km
*欧州指令EC715/2007 準拠