ウイリアムズF1がトヨタとのエンジン契約を打ち切り、来季はルノーエンジンにスイッチするのではとの報道がなされているが、トヨタはカスタマーを持つことはそれほど重要なことではなく、ウイリアムズが希望するなら契約を解除してもかまわないと示唆した。
「(我々がカスタマーにエンジンを供給し始めたのは)F1に貢献したかったからだ」とTMG社長ジョン・ハウエットは、ベルギーGP金曜の記者会見で説明した。
「その当時はフェラーリは他チームへのエンジン供給を行っていたけれど、他はどこもやっていなかった。我々は供給に対して非常に積極的かつオープンな考えを持っている。ウイリアムズとは2010年にも供給契約を結んでいるが、トヨタは全体的に常識的な企業であり、もし相手が取引を望まないのであれば、その決断を好意的に考慮する」
「現時点で2010年にウイリアムズにエンジンを供給するという拘束力のある契約を有している。しかし我々はそこから重要な情報を大量に得ているわけではない。我々は新しいエンジンを開発していない。したがって、現在得になっていない供給から大きなプラスを得ているかどうかは分からない」
一方、ウイリアムズのチーフエグゼクティブ、アダム・パーは、エンジンサプライヤーについては現在検討中だと述べている。
「エンジンの状況は現在検討を進めているところだ。どの方向に進みたいかは比較的はっきりしているが、まだ最終的に決定してはいない」