FIA世界モータースポーツ評議会がフラビオ・ブリアトーレのドライバーマネージメント業を禁止したことを受け、ブリアトーレのマネージメントを受けるレッドブル・レーシングのマーク・ウエーバーは、今後新しいマネージャーを探す予定はないと述べた。
WMSCは、2008年シンガポールGPでの不正事件に関与したとして、ブリアトーレに厳罰を処した。その中には、ブリアトーレと契約しているドライバーにはスーパーライセンスの更新を許可しないとの項目が存在している。これによって、ウエーバー、フェルナンド・アロンソ、ヘイキ・コバライネンは新しいマネージャーを探す必要に迫られることになるが、長年ブリアトーレのサポートを受けてきたウエーバーは、ブリアトーレと働けないのであれば今後他のマネージャーを雇うつもりはないと述べた。
「僕の人生は大きく変わってしまった」とウエーバーはシンガポールの木曜記者会見で語った。
「完全に人生が引っ繰り返ってしまった。信じられないかもしれないけどね。でも僕は11年にわたってフラビオの世話になってきたんだ。サインをしたその最初の日から契約を見直したことは一度もない。そんな関係を結べる人間は、このパドックの中にそう多くはいないよ。彼は僕にとっては驚くべき存在だった。彼と働けないのであれば、今後は他の誰とも一緒に働くことはないだろう」
「もちろん(F1から彼がいなくなるのは惜しまれるだろう)。僕らのスポーツにとって、彼はとてもいいキャラクターの持ち主だった。その点について同意してくれる人は多いと思う。でももう当分、彼が戻ってくることはなさそうだ。それが現実だ」