バーニー・エクレストンは、開幕戦を辞退したバーレーンGPに対して、レースの開催権料を請求しないことを明らかにした。Motorsport.comが報じている。
バーレーンGPは、4000万ドル(約33億円)以上と言われる開催権料を支払うことで、今季もバーレーン・インターナショナル・サーキットでF1を開催する予定だったが、同国が政情不安に見舞われたことで自ら開幕戦を辞退せざるをえなくなった。
これについてF1の商業権所有者であるエクレストンはThe Timesに「今回のことで誰も利益を得るべきではない」とコメント。Telegraphに対しては、今季バーレーンGPが開催されない場合でも開催権料を請求するという批判じみたウワサを一蹴した。
「イベントのために通常支払われている料金は振り込まれていない。開催されなかったレースについて請求するつもりはない」
「収益やチケット販売などの損失が保険によってカバーされているのかは知らない。しかし、何が不可抗力なのかと言うなら、あれ(政情不安)がそうだろう。地震に襲われるのと同じようなものだ。1ヶ月前にはこんなことを誰も予想できなかった」
エクレストンは、計画の変更によりグランプリが開催されれば料金が支払われると述べている。
しかし、バーレーンが今年務める予定だったシーズン開幕戦に“プラスα”が必要であるという意見については否定している。
「開幕戦や最終戦をホストするための追加料金など一切ない。我々はこのスポーツに適したカレンダーを組んでいるのだ」