来季予定されているオースティンGPの開催に関して懸念が高まっている。プロモーターとサーキットオーガナイザー間の揉め事の影響でコースの建設作業が今週ストップしたのだ。
実現に疑問が持たれるオースティンでのグランプリに関し、バーニー・エクレストンはインドでチーム代表らに対し、同グランプリが順調に進むかどうか確信が持てないと述べていた。
現在、プロモーターでレース開催権を所有するフルスロットル・プロダクションズとサーキットを建設しているサーキットオーガナイザーの間で論争が生じている。レース開催のためには開催の契約がサーキット・オブ・アメリカズに譲渡されなければならないが、これがなされていないということだ。
15日夜に、サーキット側は、契約が結ばれるまではコース建設工事は再開しないと発表した。
エクレストンは、アブダビGPの週末にメディアに対し、オースティンGPはカレンダーから脱落する危機に直面していると示唆した。
「我々は努力している。難しい状況だが、なんとか努力して実現させたい」
「当事者はふたつだ。ひとつはコースを所有し、建設を行っている。もうひとつは契約を有している。両者は話し合いをすることを忘れている」
FIA世界モータースポーツ評議会は来月初めの会合で2012年のカレンダーを正式に承認する予定となっており、オースティンの問題が早急に解決されることが望まれている。
もし不確かな状況が続き、契約がなされなければ、FIAはオースティンをカレンダーから削除するほかなくなる。