モニシャ・カルテンボーンは、ザウバーでのラストレースなった波乱のブラジルGPを9位入賞で締めくくった小林可夢偉を、“偉大なファイター”だったと評した。
「スリリングな展開となった今シーズン最後のレースは、決して私たちが望むような結果とはなりませんでした」と、カルテンボーンは決勝後のプレスリリースにおいてコメントしている。
「セルジオ(・ペレス)は、1周目に(レースから)押し出されてしまいましたが、彼自身に責任はありませんでした。また可夢偉は、彼がどれほど偉大なファイターかということを再度示してくれましたね。ただ残念ながら、私たちはそれをより良い結果につなげることができませんでした」
カルテンボーンは、目標のコンストラクターズ5位を果たせなかったものの、チームが素晴らしい進歩を見せたと感じている。
「ブラジルGPは、私たちのスリルに富んだ素晴らしい今シーズンの最後を示すものになりました。確かに今は、チームがコンストラクターズ選手権の5位を獲得することができなかったので残念に思っています」
「しかし、今シーズンを振り返れば、私たちが成し遂げてきたことを誇りに思うことができます。私たちは4度の表彰台と126の選手権ポイントを獲得しました。これは、昨シーズンよりも82ポイント多く、印象的な進歩と言えます」
「もちろん、もう少し一貫性があれば、より多くのポイントを獲得できたということは理解していますし、それは来シーズンの私たちが克服すべき問題です」
最後にカルテンボーンは、セルジオ・ペレスと共にチームを去る小林可夢偉の今後の健闘を祈った。
「インテルラゴスのレースは私たちふたりのドライバー、小林可夢偉とセルジオ・ペレスと共にする最後のレースでもありました。彼らの素晴らしい貢献に対して心からの感謝を表したいと思います」
「今後セルジオは、マクラーレン・メルセデスでその才能をさらに発揮する素晴らしい機会があり、可夢偉もモーターレーシングの世界で将来成功を収めることを願っています」
「最後に、3年連続のワールドチャンピオンを達成したセバスチャン・ベッテルにお祝いを申し上げます」