ルノーのチームドクターが、ロバート・クビカのレース復帰に関する予測が立つのは今年の夏ごろだろうと述べた。
2月にラリーで重傷を負ったクビカは、イタリアのサンタ・コロナ病院で手術を行い、11週間にわたって入院していた。
Gazzetta dello Sportからクビカのレース復帰の見通しについて聞かれたセカレッリ医師は次のようにコメントした。
「事故から6カ月後に分かるだろう。我々は自然のなりゆきを見ていかなければならない。ロバートを知っていれば、彼の回復力が素晴らしいことは分かっているけれどね」
セカレッシ医師によると、退院後のクビカに対してメディカルチームが彼のリハビリを全面的にサポートするということだ。
「ジムでのトレーニングは彼がレーシングドライバーとしての感覚を取り戻すのに役立つだろう」
「右手の手術を行った(イゴール・)ロセッロ医師をはじめ、これまで彼をサポートしてきた人々と我々は今後も連絡をとっていくが、他の専門家たちも用意する予定だ」
「クビカは1日6~8時間のトレーニングを行うが、少なくとも4人の人々にフォローさせる。また、右足にのみ荷重をかけることができる特別なトレッドミルも用意する。彼は手、足、肩、肘にけがを負っており、患者3人分のけがをひとりで抱えているような状態だ」
クビカは手に特に深刻なけがを負っており、セカレッシ医師は、それがどの程度まで回復するのかはまだ判断できないと述べた。
「神経の再建には一番時間がかかる。したがってどのぐらい回復するかを最初の4カ月で予想するのは難しい。彼の感度は良好だが、すべての場所でそうだというわけではない。ただ、手は順調に機能を取り戻している」
「足はそれほど問題はない。ロバートは左足に荷重をかけているが、徐々に右足にもかけ始めている」