グループ・ロータスのCEO、ダニー・バハールは、遠い将来になるだろうが、F1エンジンを自社で作りたいという考えがあることを明かした。グループ・ロータスはルノーF1チームと提携し、来季はロータス・ルノーGPとしてF1に参戦、ルノーエンジンを使用する。
ルノーはすでにF1チームの株式をすべて手放したが、チーム名には名前を残し、ロータス・ルノーGPと3年間にわたるエンジン供給契約を結んだ。ルノーは他にもレッドブルとロータス・レーシングにもエンジンを供給する。
ロータスはすでに2012年にはインディカーシリーズにエンジンを供給することを明らかにしている。現在、ロータスのロードカーはトヨタのエンジンを搭載しているが、自身のエンジンを載せるプランがあるといい、その先にはF1エンジンを作ることを検討する可能性があると、バハールが認めたということだ。
「将来、我々の市販車プログラムの中に我々自身のエンジン部門を作ることを検討するプランがある」とバハールがロイアル・オートモービル・クラブでメディアに対してコメントしたと、ロイターが報じている。
「我々は2012年に向けてインディカーのエンジンを開発することをすでに発表しており、その事実から、我々が自分自身のブランドでエンジンマニュファクチャラーになることに大きな興味を抱いていることは明らかだ」
「我々には能力がある。他のOEMのためにエンジンをデザインしているのだ。自分自身のためにエンジンをデザイン、製造することができない理由はない」
「ロードカーに関していえば、いかなるスポーツカーにおいてもエンジンが重要であると私は考えている。したがって、将来のスポーツカーのために自分自身のエンジンを製造するという決断が正しいものであるという考えはそう遠いところにはない」
「完全に自分たちの製品、つまり自社のエンジンを載せたスポーツカーを作るというのが最初のステップだ。その後は論理的な結果が出てくる」