BMWカスタマー・レーシングの1チームで、ニュルブルクリンク24時間/VLNニュル耐久シリーズでワークスチームを担うシューベルト・モータースポーツが、SP8クラス仕様のZ4でテスト参戦することになった。
シューベルトは今季もBMW Z4 GT3を走らせニュルブルクリンクでBMWワークスの大役を担うが、Z4の新たなレーシングバージョンとして、VLNの4000cc〜6250ccクラスにあたるSP8用のZ4を開発。テスト参戦する。
このSP8クラスには、レクサスIS-Fやフェラーリ458、アストンマーチン等のマシンが揃う。ポルシェの名門、マンタイ・レーシングもSP8モデルを投入する予定で、俄然注目度が増している。
今回投入されたSP8仕様のZ4は市販車のBMW Z4を改造したモデルだが、エアロキットはBMW Z4 GT3のMY2010のものを使用しており、旧式のGT3車両とは外観からはほとんど区別がつかない。
シューベルトのチームマネージャー兼チーフエンジニアのシュテファン・ヴェンデルは、「ニューモデルをこのニュルでテストすることは、トップスピードや車両バランスを確認する上で最適だ」と語る。
「新しいプロジェクトを前に非常に楽しみだし、同時に我々のZ4はSP8クラスのトップ争いをできるポテンシャルを備えている」と自信をみせるヴェンデル。このモデルが今後市販されるのかどうかは明かされてはいないが、GT3へステップアップする前のカテゴリーとして、アマチュアドライバーには朗報かもしれない。