2016年のダカールラリーは16日、ビージャ・カルロス・パス〜ロサリオ間699km(SS距離180km)の最終デイ14(第13ステージ)が行われ、ステファン・ペテランセル(プジョー2008DKR16)が2012年大会以来4大会ぶり、2輪部門と4輪部門合わせて通算12回目となる総合優勝を飾った。またプジョーは1990年大会以来の総合優勝を達成している。

 今大会序盤にエンジントラブルがあり、一時は総合10番手以下まで順位を落としていたペテランセルだが、着実にステージを完走し順位を挽回。大会後半には上位につけるチームメイトのセバスチャン・ローブやカルロス・サインツがトラブルやアクシデントで苦戦したこともあり、デイ9で総合首位に浮上するとデイ13には総合2番手に40分以上の大差を築いていた。

 そのペテランセルは第13ステージでもリスクを避けたセーフティランに徹し、ステージトップタイムを記録したローブから7分37秒遅れのステージ13位でフィニッシュ。総合2位となったナッサー・アル-アティヤー(ミニ・オール4レーシング)に対し34分58秒差をつけ、4輪部門で通算6度目のダカール制覇を成し遂げた。首位と1時間2分47秒差の総合3位にはジニール・ドゥビリエ(トヨタ・ハイラックス)がつけている。

 ペテランセルは「最後の3日間は、とてつもないプレッシャーにさらされていた。フィニッシュラインを通過して、ようやくストレスから解放されたよ」と喜びを語った。

「プジョーのスタッフたちはこの2年間、懸命に働いていた。そのスタッフとともに新しい歴史を築くことができて嬉しい。ライバルより多くダカールを制しているけれど、この勝利はトップ3に入るほど素晴らしいものだよ」

「将来について考えるには早すぎる。でも、これまで目標としていたのは2輪部門で飾った勝利(6度)と同じだけ4輪部門でも勝利することだった。その目標を達成してしまい、僕を奮い立たせる要素はあまり残されていないように感じている」

 大会2連覇を逃したアル-アティヤーは「今回のパフォーマンスを順当に繁栄敷いている結果だと感じているから、総合2位という結果には満足しているよ」とコメントしているほか、ドゥビリエは「僕たちのマシンは信頼性は高かったけど、速さが足りなかった。プジョー勢はとてつもなく速かったね」と大会を振り返った。

 総合4位はダカール初挑戦だったミッコ・ヒルボネン(ミニ・オール4レーシング)が獲得。総合5位にリーロイ・ポルター(トヨタ・ハイラックス)、総合6位にホアン・ナニ・ロマ(ミニ・オール4レーシング)と続いたほか、16年大会を中盤までリードしていたローブは総合9位でダカール初挑戦を終えている。

 四輪市販車部門に挑む日本のチームランドクルーザー・トヨタオートボデーは、ニコラ・ジボン/ジャン・ピエール・ギャルサン組がクラス2位に43分49秒のギャップをつけクラス3連覇を達成したほか、三浦昂/ローラン・リシトロイシター組はクラス5位でフィニッシュ。三浦はドライバーとして挑んだ初めてのダカールで完走を果たした。トラッククラスの日野チーム・スガワラ勢は、菅原照仁/杉浦博之組519号車が総合13位でフィニッシュ。菅原義正/高橋貢組528号車は総合31位だった。

 ダカールラリー2016のデイ13ハイライトはJ SPORTS 3で22時〜22時30分に放送されるほか、大会をまとめた総集編が2月11日(木)にJ SPORTS 3で21時から放送される予定だ。

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