チーム・ロータスのヤルノ・トゥルーリは、今年F1に大きなレギュレーション変更があることは小規模なチームにとって不利に働くと語り、毎年規則が変更されることで無駄な大金がかかり、コスト削減の方向性に反するとの意見を述べた。
「(今年)規則が変わる。最高のマシンを持つレッドブルでさえ、去年の成功を再現できるかどうか定かではない」と彼はGazzetta dello Sportにコメントした。
「空力からタイヤ、KERSまで、多くの変化が導入される。僕らにはそれに対応できる余裕はない。大金が必要だが、すべて無駄だし無意味だ。彼らはコスト削減について話し合っているのに、毎年レギュレーションが変わる。ファンには理解できないし、レースの見ごたえという点でも悪くなっている」
昨年F1にデビューしたロータスで苦労したトゥルーリは、下位での戦いにもう1年我慢することはできないと述べている。
「僕らはチームの組織を改善してきた」とトゥルーリ。
「でも僕らはまだ1年しかレースをしていない。20年も戦ってきたわけじゃないから、トップチームと戦うことは考えられない」
「僕の目標は中団で戦い、ポイントを獲得するチャンスを狙うことだ。2010年は変遷の年になることは分かっていた。僕が思ったより悪かったが、それでも問題なかった」
「でもああいう年をあと1年過ごすことは受け入れられない。トップ争いをした時代もあったのに、ひどいパフォーマンスを見せたくはない。1年なら我慢するが、あと1年耐えるのは無理だ」
チーム・ロータスは名称権についてグループ・ロータスと争っているが、これについてトゥルーリは苛立ちを示した。
「どちらが本物なのかはっきりしていない。それが厄介だ」とトゥルーリは、チーム・ロータスとロータス・ルノーGPについて語った。
「ブラック&ゴールドの君の新しいマシンカラーリングを見たよ、と言われる。僕のマシンはグリーンだと答える。ありえない状況だよ」