チーム・ロータスのヤルノ・トゥルーリが、今年のピレリタイヤにはあまりに一貫性がないと述べた。また、ムーバブル・リヤウイングの効果には確信が持てないとし、F1が毎年規則を変えることも批判している。

 今季からF1タイヤサプライヤーを務めるピレリは、今年のF1レースをエキサイティングにするため、ドライバーたちがレース中に2回ピットストップを行わざるをえないように、タイヤがあまりもたないようにデザインしたと説明している。

 トゥルーリは、タイヤのもちの悪さよりも、今年のタイヤにはバランスが欠けていることが問題だと主張した。
「開発においてまだ何かが欠けていると思う。このタイヤはまだバランスがとれていないんだ」とトゥルーリはAutosprint誌に対して述べた。
「ピレリは、FIAに依頼されて、磨耗の早いタイヤを作ったのだと言っている。これは問題ないと僕は思う」
「僕の意見では、タイヤのバランスの問題が重要であって、磨耗は二の次だ。今の時点では、ニュータイヤでコースに出ると、最初はアンダーステアで、3周走るとその逆になる。ひどいオーバーステアになるんだ」

 トゥルーリは、ムーバブル・リヤウイングがオーバーテイクを増やすかどうかについてはまだ確信が持てないと述べている。
「大勢の人間がオーバーテイクが増えると言っているが、そう信じていいのか? どうなるのかきちんと判断できるのは、序盤数戦を終えてからだろう」
「レースの状態で試すチャンスがないから、僕にはなんとも言えない。開幕戦で、これがポジティブな新しいアイテムなのか、導入しなくていいものだったのかが分かる」

 トゥルーリは、F1が毎年規則を変えることによって、ファンは混乱し、チームは多額の出費を強いられると批判した。
「F1はしょちゅう規則を変えすぎるよ。本当にそう思う」
「何かが変わるたびにチームは出費を強いられる。トップチームなら短期的でも投資する余裕があるとしても、その他のチームにとっては財政的な損失になる。それにもうひとつ言いたいのは、変更するたびに大勢の観客に負担を強いるということだ」
「観客は変化し続けるレギュレーションに必ずしもついていけるわけではない。給油、ピットストップの回数、Fダクト、KERSといったことにね。観客がKERSに夢中になったりすると思う? 自宅でレースを見ている人たちは理解したいと思っているけれど、僕らが毎年規則を変え続けたら、彼らを混乱させるだけだ」

本日のレースクイーン

綾瀬優あやせゆう
2025年 / スーパーGT
RUNUP Rising Angels
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

  • auto sport

    auto sport 2025年7月号 No.1609

    【特集】LE MANS 2025
    “史上最混戦”の俊足耐久プロト頂上決定戦

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円