イギリス、クラッシュネットが伝えるところによると、今月中にトヨタが今季限りでF1を撤退するという決断を下すのではないかというウワサが大きくなっているという。その場合、資金的な後ろ盾のない小林可夢偉はF1残留が厳しくなるといい、現地では、英語の“不当な扱いを受ける”、“冷遇される”を表す言葉と、小林の父親が営むすし屋をかけた駄ジャレを用いて報じられている。

 トヨタは取締役会を11月15日に実施し2010年の予算を決定、そこで最後の決断がなされるだろうというのが、ウワサの内容だ。しかし、これとは別に、ドイツのアウトモートー・ウント・スポルト誌は8日にTMGについての発表があると報じている。
 世界最大の自動車メーカートヨタといえどもこの世界的な経済状況の影響を受け、およそ70年間で初めての赤字に陥る模様。チーム関係者はF1プロジェクトが10年目を迎えることについて悲観的になる時もあるという。

「メーカーは億単位の金額を使って何を得ることができるかを精査している」とミズノ・クレジット・アドバイザリーのミズノ・タツヤ氏は説明する。
 現状では2010年のドライバー契約をトヨタは結んでいない。今季のレギュラードライバー、ヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックのふたりはチームから離れ、それぞれロータス、ルノーに移籍すると見られている。一方、負傷したグロックの代走として出場した小林はブラジル、アブダビともに印象に残るレースをし、レギュラー入りの可能性が増したとも言われていた。

 2戦目で6位入賞を果たした小林だが、彼にはトヨタ以外のシートを手に入れるだけの金銭的後ろ盾がないことを明らかにしている。
「2カ月前の状況だったら日本に戻って父親のすし屋で働こうと思っていた」というコメントがmotorsport.comに掲載されている。クラッシュネットでは、この「すし屋で働く」から『生(魚、=raw fish)を取り扱う(=deal)』→『raw deal』=不当な扱いを受ける、冷遇される、と駄ジャレを織りまぜてこの件についての報道をしている。

 トヨタが撤退した場合、1チーム分のグリッドが空きになるので、カドバックに買収され、14チーム目としてのF1出場の許可を求めていた旧BMWザウバーが繰り上がりことになる。

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