10月18日〜20日に富士スピードウェイで開催されるWEC世界耐久選手権第6戦富士。レースを控え、すでに来日している1号車アウディR18 e-トロン・クワトロのブノワ・トレルイエは、富士でのレースを楽しみにしていると語っている。

 2000年から日本でレースキャリアを重ね、2001年に全日本F3チャンピオンに、06年にはフォーミュラ・ニッポン王者を、08年にはスーパーGTのチャンピオンを獲得したトレルイエ。11年からはアウディワークス入りしWECを主戦場とするが、今でも富士は「第2のホームレース」だと語る。

「ル・マン24時間の後、僕にとっての第2のホームレースは富士なんだ。たとえ3年間日本に住んでいなかったとしてもね! 僕は10年間を日本で過ごし、多くの栄光とたくさんの思い出が日本にはあるんだ。そして今は住んでいないとしても、たくさんのファンが僕を忘れないでいてくれている」とトレルイエ。

「僕は息子ジュールが生まれて東京に引っ越すまでの2年間、御殿場に住んでいたからね。御殿場にはたくさんの友人がいるんだ。だから早く日本に来て、最初の3日間はディナーをするつもりだよ。今の予定ではホシノさん、ニスモ時代のエンジニアとメカニック、それとジャーナリストの友人であるユミコとね」

 そんなトレルイエは、昨年日本でレースを戦うことができなかったことについて、ショックだったと語る。

「去年はショックだったよ。僕が日本でレースをしていた時、母国フランスを思ったように今は日本のことを思い出すんだ。チーム、観客、そしてファンのみんな。日本はいつもモータースポーツを受け入れてくれている」とトレルイエ。

「アウディのチームメイトであるロイック(デュバル)とアンドレ(ロッテラー)はまだ日本でレースをしているけど、彼らがこの間のSUGOのスーパーフォーミュラのレースのようなバトルを展開して、ファンのみんなが立ち上がって応援している雰囲気を想像すると、他の多くの国にはないモータースポーツへの情熱を理解することができるんだ」

「今は日本に帰るのが待ちきれないよ!」

 トレルイエはこの富士でのレースに向けて、コンディションを上げるためにマウンテンバイクでトレーニングを積んできたという。昨年のレースではトレルイエが乗り込む1号車アウディは7号車トヨタTS030ハイブリッドに惜敗。ロッテラーとともにリベンジを狙う。

「飛行機に乗る前に、マウンテンバイクでフレッシュな空気をたくさん吸っておいたからね。富士にはバッチリフィットしているはずだ。富士は必ずしも僕の好きなサーキットではないけれど、多くの栄光を獲得してきた場所なんだ」

「僕たちは勝利を得なければならないし、友人たちが乗り込む2号車に勝利を譲るわけにはいかない。僕たちは今年運がなかったけれど、最後まで戦う。そして幸運の女神を振り返らせるためには、まずはホームレースのトヨタを打ち負かすために一生懸命働かないといけないよね」

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