「ニュル24時間」の決勝レースは、5月23~24日にドイツ、ニュルブルクリンクにて開催され、地元の#1マンタイ・ポルシェ(マルセル・ティーマン組)がニュル24時間史上初の4連覇を達成。またティーマンは5勝目とこちらも新記録を樹立した。

 24時間レースの序盤はポールシッターの#40フォードGT(ヘルマン・ティルケ組)がトップを守っていたが、バックマーカーと接触してスピンを喫し、これで背後にピタリとつけていた#1ポルシェがトップに立った。しかしポルシェの1スティントが7周なのに対しアウディの1スティントは8周。ラップタイムの速さで勝る#1ポルシェからトップを奪ったのはフェニックスレーシングの#99アウディ(マルク・バッセンク組)。ピットインのタイミングで#1ポルシェ、#99アウディとトップが変わって行く展開となった。

 深夜になるとジワジワと#99アウディのマージンが広がり、このまま逃げ切るかと思われたが、昼も近づいた11時半前、サスペンショントラブルのためコース上でまさかのストップ。これで#1ポルシェが難なくトップに返り咲いた。直後に2位走行中の#2マンタイ・ポルシェ(エマニュエル・コラール組)がドライブシャフトのトラブルでピットインして3位へ。これで#97アウディ(クリスチャン・アプト組)が2位へ上がり、#1ポルシェと同一周回まで持ち込んだものの追いつくことはできなかった。#99アウディは5位、夜中にラジエター交換等を強いられた#98アウディは12位、オープニングラップでストップしてしまった#100アウディは23位。
 またVWシロッコが今年も大活躍。SP3Tクラスの#118(ジミー・ヨハンソン組)が総合15位、天然ガス燃料で環境エンジン(AT)クラスの#115(バニーナ・イクス組)が総合17位で、それぞれクラス優勝も飾っている。

 日本車では注目の#14レクサスLF-A(モリゾウ組)は早朝に充電系のトラブルで3時間半ほどのピットインを強いられ、総合87位SP8クラス4位。#15 LF-A(アルミン・ハーネ組)はチェッカーまで1時間半ほどの時点で白煙を吐いてコース上でストップしリタイアとなった。ファルケンZ(ピーター・ダンブレック組)は大きなトラブルもなく大健闘で総合11位SP7クラス4位。STIインプレッサ(清水和夫組)も総合33位SP3Tクラス5位となった。桂伸一のドライブした#8アストンマーチンV8バンテージN24は総合36位SP10クラス2位、菊地靖のドライブした#55カールソンはリタイアとなった。またパドルシフトのランサーエボリューション10が、総合32位SP3Tクラス4位と健闘した。

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寺地みのりてらちみのり
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