2戦にわたってフェリペ・マッサの代役を務めたルカ・バドエルは、次戦イタリアGPが行われるモンツァは目をつぶってでも走れるサーキットであり、いい成績を出せるはずだとして、イタリアでフェラーリがドライバー交代をするとしたらとても残念だと述べた。
ハンガリーでマッサがケガをして療養中のため、ヨーロッパGPとベルギーGPの連戦で代わりに出場したバドエルだが、約10年ぶりのF1レース復帰戦となったバレンシアに続き、先週末のベルギーでも予選最下位に沈み、決勝でも完走はしたものの最下位14位だった。
バドエルへの批判は次第に高まっており、イタリアのラ・ガゼッタ・デロ・スポルトが行った読者投票では、投票者の80パーセント以上がバドエルを交代させるべきだとの意見を持っていることが明らかになった。
しかしバドエル本人は、自分はF60に慣れつつあり、次はよく知っているモンツァであるため、今ドライバー交代をするのはいいことではないと主張している。
「学ぶべきことは山のようにあるが、2戦を終えて、かなり学習が進んでいる」というバドエルの発言をロイターが報じた。
「この2戦から多くのことを学び、経験を積んだ。僕からすると、今物事を変えるのであればそれは残念なことだ」
「モンツァ、ムジェロ、フィオラノは、僕がこれまで最も多く走行しているサーキットだ。(もしイタリアGPで交代させられるのだとしたら)馬鹿げたことであり、僕としてはとても残念に思う。モンツァでは僕は必要な感触を持っていると確信しているからね」
「目をつぶっても走れるサーキットなんだ。いい結果が出せるはずだよ。自分で期限を設けなければならないのであれば、モンツァの後にするだろう」
フェラーリのチームプリンシパル、ステファノ・ドメニカリは、ベルギーGPの後、チームはモンツァで誰が乗るのかを3日以内に決定すると述べた。