バルセロナでの最終テストが4日目を迎えた11日、メルセデスGPのミハエル・シューマッハーがトップタイムをマークした。
メルセデスは開幕戦用の完全なアップグレードパッケージを初めて走らせ、最初はシューマッハー、セッション終盤にはニコ・ロズベルグが走行を行った。シューマッハーは予選スタイルの1周走行を繰り返す中で、1分21秒249のタイムをマークし、ここまでの総合トップに立った。土曜は雨が予想されているためにこの日終盤に走行したロズベルグは、3番手タイムを記録している。
2番手にはフェラーリのフェルナンド・アロンソが入った。アロンソは午後にレースシミュレーションに取り組んだが、小林可夢偉がコース上でマシンをとめ、赤旗が出たため、中断せざるを得なかったものの、合計141周を走りこむことができた。
4番手はルノーのニック・ハイドフェルド。ハイドフェルドは予選のシミュレーションの中でベストタイムをマーク、その後午後にはロングランを行ったものの、トラブルのため、走行時間をロスしている。
ウイリアムズのルーベンス・バリチェロは、予選シミュレーションの中で5番手タイムをマークした。ウイリアムズはエンジン交換をしなければならず、チームメイトのパストール・マルドナドはセッション終盤に11周のみの走行となり、12番手となった。
6番手はザウバーの小林可夢偉。可夢偉は午前中に予選シミュレーション、午後にはレースシミュレーションを行ったが、ドライブシャフトトラブルに見舞われている。
トロロッソのハイミ・アルグエルスアリが7番手。兄弟チームであるレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルが8番手に続いた。ベッテルはこの日60周あまりの走行を行うにとどまり、セッション終了時間直前にピット出口でマシンを止めて赤旗の原因を作った。
9番手はロータスのヘイキ・コバライネンだった。ロータスは新しい空力パーツを導入、コバライネンは140周近くを走破している。
フォース・インディアのポール・ディ・レスタとエイドリアン・スーティルが10、11番手に続いた。
13番手はマクラーレンのジェンソン・バトン。エンジン交換を行ったためにバトンは走行時間をロス、57周の中でショートランを中心に行っている。
最下位14番手はヴァージンのジェローム・ダンブロシオだった。
この日、ほとんどのチームがシーズン前の合同テストを終了、翌12日はウイリアムズ、メルセデス、フェラーリ、マクラーレンが残って走行を行う。新車F111を発表したHRTもマシンをデビューさせる予定だ。