今シーズンのGP2シリーズでチャンピオンに輝いたストフェル・バンドーンのスーパーフォーミュラ参戦決定が間近に迫っていると英AUTOSPORT.comが伝えている。
バンドーンは、シリーズ参戦2年目となる今季のGP2で、ランキング2位以下を160ポイントも引き離す圧倒的な戦績を残しチャンピオンを獲得。今季はマクラーレンのテスト兼開発ドライバーを務めていたが、来季はリザーブドライバーへの昇格も決まっている。
一方でバンドーンは、来季に向けて、マクラーレンのリザーブドライバーの役割に加えて、何らかのレースに参戦することも希望しており、その有力な候補としてスーパーフォーミュラが浮上。先月末に鈴鹿サーキットで行われたスーパーフォーミュラのテストにホンダ陣営のDOCOMO TEAM DANDELION RACINGから参加していた。
そのテストの際にも「F1以外の選択肢としてスーパーフォーミュラが一番有力」、「クルマやシリーズの様子を自分の目で確かめてみたかった」と意欲を示したバンドーンだったが、そのスーパーフォーミュラへの参戦が近日中にも決まるのではないかと英AUTOSPORTは報じている。
「おそらく、(F1の)すべてのレースに行くことになると思うけど、それは別として何らかのレースを戦いたいと思っているんだ。GP2に戻ることはできないのは明白で、スーパーフォーミュラを見据えているんだ。それが来季に向けてのオプションのひとつであることは間違いない」と英AUTOSPORTにコメントしたバンドーン。
「まだ決定はしていないけれど、ほぼその方向になるだろうし、それは将来に向けてもいい準備になるはずだ。僕はどこかでレースをしたいということを明確にしてきたし、みんながそれを分かっている。マクラーレンも前向きなんだ。その他の選択肢は多くはない。どうなるか見てみるよ」
またバンドーンは、テスト時にスーパーフォーミュラの感想を「ストレートはGP2の方が速いが、コーナリングはGP2と比べてとても速い。とても大きなパワーを感じたしトルクもある。ダウンフォースも素晴らしい」と話していたが、シリーズを戦うことで次のようなメリットもあるのだと語った。
「スーパーフォーミュラでの利点としては、ホンダと非常に近いところにいられるということだ。(スーパーフォーミュラには)複数のホンダのチームがあるし、関係を維持して築き上げていくのには、いい環境だと思っているんだ」