鈴鹿サーキットは24日、例年モータースポーツシーズンの開幕を告げる『2014モータースポーツファン感謝デー』の開催イベントについて発表した。すでに4回開催されている星野一義vs中嶋悟の対決が今年も開催されることになったが、なんと昨年までスーパーフォーミュラで使用されたSF13でふたりが対決するという。

 1980年代の全日本F2で熾烈な戦いを繰り広げた“日本一速い男”星野と、その後F1に旅立ち“日本人初のフルタイムF1ドライバー”となった中嶋のふたり。このふたりが、26年の時を経てF1を使ってもう一度対決……という主旨で、鈴鹿サーキット50周年を記念して2012年に始まった星野vs中嶋対決。

 2012年のファン感謝デーで星野がウイリアムズFW11・ホンダを、中嶋がロータス100Tを駆り実現した対決1回目では、土曜のイベントでまずは中嶋が勝利。しかし星野が「明日は絶対に勝つ」とリベンジを誓いながらも、日曜は荒天によりイベントは中止に。「決着をつけよう!」と12年4月の鈴鹿2&4で再対決が実現した。

 しかし、この時の対決では星野のウイリアムズにトラブルが発生。中嶋の走行を眺めるだけになってしまい、星野は「やっぱりもう一度やりたいよね」と再度の対決を希望。中嶋も「いいよ〜」と答え、9月の鈴鹿サーキット50周年アニバーサリーデーで再対決を実施。この時は星野が僅差で中嶋を抑え、見事リベンジを飾った。

 ふたりの四度目の対決が実現したのは、2013年3月のファン感謝デー。今度は中嶋がティレル019にマシンをスイッチし、星野のウイリアムズと対決。しかし、星野がスタートの手順をミスし、中嶋が大きくリード。マシンを降りた星野からは開口一番「ふざけんじゃね〜よ(笑)!」と現役当時のアツいセリフが。しかし、冷静な中嶋に「オレはスタートの手順ちゃんと聞いてたよ。話聞いてないんだもん」と諭されると場内大爆笑。「今回はオレの勝ちね」と中嶋が勝利を宣言した。

 そんなふたりの対決が、2014年も実現することになった。五回目の戦いの舞台は、3月1日〜2日に鈴鹿で開催される2014モータースポーツファン感謝デーだ。ただし、今回ふたりがドライブするのはなんと昨年まで現役バリバリでレースをしていたスーパーフォーミュラSF13だというから驚きだ。

 ふたりがドライブするのは、それぞれ自らのチームで使用してきたマシン。星野がLenovo TEAM IMPULのSF13・トヨタを、中嶋がNAKAJIMA RACINGのSF13・ホンダをドライブすることになる。ある意味(?)イコールコンディションが実現した形だが、SF13はふたりの現役時代のF1よりも速く、現代F1からも鈴鹿の予選タイムで言えば4〜6秒程度しか変わらない。すでに現役を退いて長いふたりが、最新フォーミュラをどうドライブするのか大注目だ。

 ちなみに、昨年までSF13をドライブしていた中嶋大祐にこのことを聞いてみると、「本当にやるんですか!?」と驚いた様子。「大先輩ドライバーでもあるので滅多なことは言えませんけど(笑)、個人的に楽しみにしています。ビックリすると思いますよ(笑)」と息子も楽しみにしている様子だった。

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