今年のインディ500を制したチップ・ガナッシのダリオ・フランキッティは、最終ラップの1コーナーについて、佐藤琢磨に対してラインは開けていたと主張した。
「すばらしいレースになりました。本当にすごいレースでした」と、フランキッティはエンジンサプライヤーであるホンダのプレスリリースにおいてコメントしている。
「このレースを昨年度ウイナーの故ダン・ウェルドンも誇りに思ってくれることでしょう」
1コーナーのバトルでスピンを喫した琢磨は、「もう少しスペースを残すことができた」とフランキッティに対して語っているが、当の彼は琢磨へのラインを十分に開けていたと主張している。
「佐藤琢磨との最後のバトルでは、まず私がラインを開け、彼が来るのが見えました。私はまた元のラインに戻って、そのあとにはラインをアウト側へと開けましたが、その時に彼は私のイン側でグリップを失いました。私はアクセルを踏み続け、勝つことができました」
「Hondaエンジンは予選までは苦戦しましたが、ファイナルプラクティスの日に好感触が得られました。レース用のエンジンで大きな性能アップを果たしてくれたのです。決勝でのマシンは最高の仕上がりで、トラフィックの中でも確かな速さがありました。後方グリッドからのスタートで、ピットでスピンまでしたというのに優勝できたなんて、信じられません」
(コメントはホンダのプレスリリースより抜粋)