F1スペインGPはカタルニア・サーキットで予選セッションが行われ、ジェンソン・バトン(ブラウン)がチェッカー間際の大逆転で今季3回目のポールポジションを獲得した。2番手はセバスチャン・ベッテル(レッドブル)、3番手はルーベンス・バリチェロ(ブラウン)となった。
Q1:
晴天に恵まれたバルセロナ、カタルニア・サーキット。予選開始時の気温は23度、路面温度は40度。14時にコースオープンとなり、マシンがコースインした。Q1の中盤でトップに立ったのは午前のFP3でトップだったフェリペ・マッサ(フェラーリ)。次いでベッテルという展開だが、3番手に割って入ったのが中嶋一貴(ウイリアムズ)。最終的には7番手でQ1を終えるが、余裕をもってQ2進出を果たした。
一方、Q2進出をかけた下位の争いは終盤目まぐるしく動き、なんとキミ・ライコネン(フェラーリ)、ヘイキ・コバライネン(マクラーレン)といった強豪がQ1脱落となる。16番手ライコネン以下セバスチャン・ブルデー(トロロッソ)、コバライネン、エンドリアン・スーティル(フォース・インディア)、ジャンカルロ・フィジケラ(フォース・インディア)がQ1脱落となった。Q1トップタイムはマッサ、2番手にマーク・ウエーバー(レッドブル)という結果となった。
Q2:
次いで行われた予選Q2。セッション中盤にはセバスチャン・ブエミ(トロロッソ)がコースオフ、なんとかバリアにヒットせずコースに戻ることができたが、マシンの確認のために一度ピットに戻っている。
Q2終盤、各車ソフトタイヤを装着してアタックへ。チェッカーのタイミングで一気にマシンがコントロールラインを通過していく。そんな中、Q2トップで終えたのはルーベンス・バリチェロ(ブラウン)。各車がタイムアップしていく中、途中まで5番手につけていた中嶋はQ2脱落の11番手へドロップしてしまう。中嶋以下ネルソン・ピケJr、ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、ブエミが脱落となった。
Q3:
ポールシッターが決定する予選Q3。いつも通り、序盤は静かな立ち上がりとなる。残り時間が少なくなるにつれて各マシンが走行を重ねていき、タイミングモニターの残り時間がゼロになるとともに、各車チェッカーを受けていく。
直前まではバリチェロがトップにいたものの、これを上回って来たのがベッテル。モニター上を見る限り、ほぼ全車がチェッカーを受けていたためベッテルが今季2回目のポール獲得か……? と思われたがその直後、チェッカー掲示2秒前にコントロールラインを通過していたバトンが大逆転でトップタイムをマーク! 見事今季3回目のポールポジションを獲得することとなった。
2番手にはベッテル。3番手にはバリチェロとなり、マッサは4番手。5番手にウエーバー、6番手にティモ・グロック(トヨタ)という結果となった。