15日、ルノーF1チームを離脱したと発表されたマネージングディレクターのフラビオ・ブリアトーレが、英ミラー紙に対して「ルノーF1チームを残すためにチームを去る決断をした」と語っている。
21日にパリで行われるFIAの公聴会を前に、ルノーF1はブリアトーレとエンジニアリングディレクターのパット・シモンズがチームを去ると発表。それ以外の一切のコメントはしないとしている。
まだチーム、そしてブリアトーレとシモンズが“有罪”であったということが決定したわけではないが、チームを去る形になったブリアトーレは、英ミラー紙に対して今回の決断の理由を語っている。「私はチームを救おうと決めたんだ」とブリアトーレ。「それは私の義務であり、チームを去る理由なんだ」
一方、ルノーF1のチーフ・オペレーティング・オフィサーのパトリック・ペラータは今回のふたりのチーム離脱について、「フラビオ・ブリアトーレは道徳的に問題があると考え、チームを離脱することを決めたようだ」とBBCラジオに語っている。
「我々は、ふたりの過ちが全ての会社、そしてF1チームに対して影響を及ぼして欲しくないと考えている。私はすべての詳細を知るわけではないが、過ちがあり、そしてその過ちは罰を受けなければならない」
ペラータは今回の一件がルノーの今季限りでのF1撤退に繋がるのではないか、という憶測に対しては「これは今なされる議論ではない。我々は静かに物事を見守っている」と回答。「フォーミュラ・ワンは世界で最も視聴者を集めるショーだ。そして、自動車技術の進歩の最先端にあるものだ」と付け加えている。
また、ルノー社のカルロス・ゴーンCEOも、今回の一件に関して「我々は事実を調査しなければならず、何が起きたかを正確に知る必要がある。現在、チーム内でベルナール・レイ(チーム代表)の責任の下、調査を進めている。我々は当局者を招いて調査しているが、何かの回答を出すことを焦りたいとは思っていない」と述べている。