24日、フランスのポール・リカールでお披露目されたトヨタのハイブリッドレーシングカー『TS030ハイブリッド』について、シェイクダウンを担当したドライバーたちは高い評価と可能性を感じたと述べている。

 2012年からハイブリッドシステムを搭載した『TS030ハイブリッド』でル・マン24時間を含むWEC世界耐久選手権に参戦するトヨタは、1号車のドライバーとしてアレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール/中嶋一貴というドライバーを指名。1月11日からのシェイクダウンでは、ブルツとラピエール、2号車のドライバー候補である石浦宏明がステアリングを握った。

 長年プジョーで豊富な経験を積み、最新のプロトタイプカーのポテンシャルを知るブルツは、「初めてTS030ハイブリッドを運転したが、クールの一言に尽きる」と印象を語る。

「電力を使ってガレージを出るだけでも、とても未来的だった。クラッチを放すと内燃エンジンが作動し、古い友人が戻って来たような気がした」とハイブリッド特有のフィーリングを説明するブルツ。

「ソフトタイヤで走った時はかなりのダウンフォースを感じたので今後が楽しみだ。素晴らしく速いクルマになると思う。現時点でもとてもハッピーだが、私は分析してしまう性分なので、まだいろいろと作業が必要だとは思っている。トヨタ・レーシングはとても国際的で仕事がしやすい。みんな非常にプロフェッショナルなので、とても居心地が良い。それは確かだ」

 また、チームの作業を担当するオレカで長年戦った経験をもつラピエールは、「ロールアウトの最初の印象は良かった。シャシーは本当に進んでいるし、ハイブリッドシステムの調子もとても良い。TS030ハイブリッドはステアリングに対する反応が良く、レスポンスが素早く効率的」と言う。

「基本的なダウンフォースレベルも高いので、ドライバーにとっては嬉しい。考え方が違うから、これまで乗ったクルマとは全く違う。ロールアウトは手応えがあったし、様々な点でクルマの可能性を感じることができた。まだ、やらなければならないことはたくさんあるが、力強いパッケージに仕上がっていると思う」とラピエール。

 一方、一貴は「TS030ハイブリッドの初走行が待ち遠しいです。ロールアウトの際にアレックスやニコラスといろいろと話しましたが、大きな可能性を秘めたクルマであるのは明らかです」と語る。

「自分にとっては素晴らしい挑戦だし、トヨタ・レーシングと共にWECに出場するのが本当に楽しみです。ハイブリッド技術を携えてのル・マンへのカムバックはトヨタにとっては大きなチャレンジだと思いますが、我々ドライバーにとっても大きなチャンスだと思うので、スーパーGTでの経験が活かせることを願っています」

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