19日に行われたF2第8戦ブランズハッチのレース中にタイヤが頭部に直撃し、負傷したヘンリー・サーティースだが、懸命の治療にもかかわらず19日夜、死亡が確認された。18歳だった。

 1964年のワールドチャンピオン、ジョン・サーティースの息子であるヘンリーは、フォーミュラBMWやフォーミュラ・ルノーUK、イギリスF3などを経て、今季はシリーズが始まったばかりのF2にステップアップ。かつて父ジョンが日本のレースなどでも駆ったのと同様の、スカイブルーにイエローのカラーリングのマシンをドライブ。このブランズハッチ戦でも、第7戦では表彰台を獲得していた。

 F2第8戦の9周目、数台前を走っていたジャック・クラーク(KSSデザイン)がウェストフィールドコーナーでスピン、クラッシュを喫した。その際の衝撃で、クラークのマシンからホイールがついたままタイヤが外れ、コース上に転がってしまい、弾みながらコースに戻ったタイヤは、運悪くヘンリーのヘルメットを直撃。衝撃で意識を失ったヘンリーは、続くコーナーでコースを外れクラッシュ。ストップしたマシンから懸命の救出作業が行われたが、ヘンリーは帰らぬ人となった。謹んで哀悼の意を表したい。

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