ポール・ディ・レスタがフォース・インディアとのレースドライバー契約をまもなく結ぶ見込みだと報じられている。
BBC Sportは、フォース・インディアは、昨年のサードドライバーであるディ・レスタをレースドライバーに昇格させ、エイドリアン・スーティルとのペアで今年戦うことを決定したと伝えた。しかし、チームはビタントニオ・リウッツィと2011年の契約を結んでおり、彼との話し合いが済んでいないということだ。
リウッツィのマネージャー、ペーター・コリンズは「トニオは今年F1に残る。レースに出るかって? それは分からない」と述べている。
「今の段階で私から話せることはないし、私が話すのは適切なことではない」
「状況は少し前から非常に明確になっている。チームが何らかの発表をするのを待つのが一番いいだろう」
フォース・インディアはノーコメントとしており、ディ・レスタのマネージャーでルイス・ハミルトンの父、アンソニー・ハミルトンとは連絡がとれなかったと、BBC Sportは伝えている。
2010年にメルセデスでDTMタイトルを獲得したディ・レスタは、F3時代にセバスチャン・ベッテルと同じチームで戦い、ベッテルを破ってタイトルを勝ち取った。ディ・レスタは、同じマシンに乗れば、ベッテルなどトップドライバーたちと同等に戦えるという自信を以前から示していた。
「僕は、セバスチャンやルイスとレースをし、同じレベルの仕事をした。だからF1に行ったら、彼らと戦えると期待している」と彼は2年前、Scotland on Sundayに対してコメントしている。
「セバスチャンはF3時代の2006年にチームメイトだったけど、この年は僕がユーロシリーズのタイトルを獲り、マスターズでも勝った」
「僕はこのふたつで彼に勝った。彼が僕に勝った回数より、僕が勝った回数の方がはるかに多い」
「自分の方が彼より速いとか、ドライビングがうまいとか言うつもりはない。でも僕らが同じマシンに乗っていた時の結果を見れば、少なくとも僕らは同じレベルだということが分かる」
「ルイスは僕にとって手本になる存在かと聞かれるけれど、僕は彼と戦って勝ったことがあるんだから、それはないよ」
「彼は常に1年先を行っていたから、常に僕より少し経験を積んでいたけれど、同じマシンに乗った時には僕らは同じぐらい優れていた」
フォース・インディアは、昨年ウイリアムズでF1デビューを果たしたニコ・ヒュルケンベルグをサードドライバーに起用する考えであるとみられている。一方ヒュルケンベルグは、メルセデスのサードドライバーの座も視野に入れているということだ。