来シーズンからWEC世界耐久選手権のLMP1クラスに参戦するポルシェは、14日にバイザッハで開催した『ポルシェ・ナイト・オブ・チャンピオンズ』の中で、来季LMP1カーの名称を発表した。
イベントには、2台体制で来季のLMP1を戦う6人のドライバーとともに、開発が続いているLMP1カーも登場。その名称が『ポルシェ919ハイブリッド』となることが発表された。
ただ、今回新たに明らかになったのは名称のみとなっており、マシンの詳細についての発表はなされなかった。ポルシェAG研究開発部門の取締役、ヴォルフガング・ハッツは、『ポルシェ919ハイブリッド』という名称について次のように述べている。
「マシンの名称である919ハイブリッドは、ル・マンで勝利した917の伝統に続くものだ。また、918スパイダーの目的でもある、ポルシェがハイブリッドの未来に取り組んでいくということを示している」
またイベントでは、919ハイブリッドのドライバーとして、ブレンドン・ハートレーとマルク・リーブが新たに起用されることが発表された。ふたりは今年、ドライバー候補として919ハイブリッドのテストにも臨んでいた。
LMP1のワークスドライバーとしてはこれまで、マーク・ウエーバー、ニール・ジャニ、ティモ・ベルンハルト、ロマン・デュマの4人が発表されており、これで2台のマシンをドライブする6人のドライバーが決定することとなった。
「ポルシェが僕を選んでくれたことをとてつもなく誇りに思っている。初めてル・マンに参戦した時、僕は深い感動を覚えた。ただ、ポルシェのような象徴的な企業のためにLMP1でル・マンを戦うのは別次元だよ」とハートレー。
「幸運なことに、僕は世界中でポルシェの勝利を祝うことができた。ル・マンのGTクラスでもね」と語るのはリーブ。
「僕たちがいつLMP1クラスに戻るのか、いつも尋ねられたよ。プロジェクトが許可されてからは、僕はただひとつ、僕もそれに関わることを望み続けた」
「ル・マンとポルシェ。このことが僕をどれほど興奮させているか、言い表すことができないよ」
また、今季限りでF1を引退し、先日919ハイブリッドでの初走行を終えたばかりのウエーバーは次のように語った。
「僕にとって、多くのものが馴染み深く、また多くが異質なもので、そして全てが特別だった。出来る限り全ての情報を吸収したよ。すでに次のテストを楽しみにしているんだ」