2017年に世界ラリー選手権(WRC)へ復帰するTOYOTA GAZOO Racingを率いるトミ・マキネンは、初年度のドライバーにペター・ソルベルグやセバスチャン・ローブといったチャンピオン経験者の起用を検討しているようだ。

 17年ぶりのトヨタWRC復帰を指揮するマキネンは、これまでセバスチャン・オジエやクリス・ミークなどの起用を試みたが失敗。来季に向けたドライバー探しが困難になりつつあることを認めている。

「ドライバーラインアップはチーム全体にとって重要な要素のひとつだ」とマキネン。

「しかし選択肢はあまり多くなく、現実的な考え方をする必要に迫られている。来年はある程度の妥協を強いられることになるかもしれない。少し発想を変える必要がありそうだね」

 現在、WRCに参戦しているドライバーのうち、フォルクスワーゲンに所属する3名は来期以降の契約を有しているほか、前述のミークもシトロエンとの契約を延長している。ヒュンダイのティエリー・ヌービルとMスポーツのマッズ・オストベルグの2名は、チームとの契約が今シーズンまでとなっているものの、ヌービルはチームに留まる意向を示しており、現実的な選択肢はオストベルグのみだとみられている。

 しかし、マキネンはさらなる選択肢として過去のチャンピオンドライバー起用を示唆。先月には2003年王者のペター・ソルベルグと面会し、「さまざまなプランについて議論した」ことを明らかにした。

 ソルベルグが今年中にヤリスWRCをテストする可能性があるかと問われ、マキネンは「なぜできないと思うんだ? そう思う理由が分からないよ」と応じている。

「ペタ―が世界ラリークロス選手権(WorldRX)に自らチームを率いて参戦し、シリーズ連覇を目指していることは知っている。しかし、並行してなにかに挑戦することは可能だと考えている」

 ソルベルグは今季、WorldRX連覇に集中することを発表している。しかし、来シーズンについては「いくつか異なる選択肢がある」とだけ述べ、具体的な発言はしなかった。

「今後、ラリークロスがさらにエキサイティングなものになっていくことは間違いない。僕たちが検討しているオプションには興味深い内容のものもある」

「ただ、WRCでやり残した仕事があると感じていることも事実なんだ。トミとはいろいろな会話をして、トヨタが考えているビッグプランについても聞いたよ」

 さらに、一部ではセバスチャン・ローブがトミ・マキネン・レーシングの開発拠点があるフィンランドを訪れたという噂も浮上しているが、この件についてマキネンは「セバスチャンとは会っていないし、話もしていない」と否定した。

「多くの憶測が飛び交っているが、今のところ何も起きていない。もちろん、セバスチャンが興味を持ってくれているのなら、喜んで話し合うつもりだ。彼は史上最高のドライバーのひとりで、今でも高いドライビングスキルを発揮しているからね」

 トヨタは開発を進めているヤリスWRCの走行テストを3月にスタートさせることを発表しており、テストの初期段階はミッコ・ヒルボネンが主導するとみられている。

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